2026.02.11

中部デザイン協会に加入しました|デザインと経営のあいだに立つということ

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このたび、映像・音声コンテンツ制作を手がけるアストライド(三重県四日市市)代表の纐纈智英が、中部デザイン協会(CDA)に正会員として加入いたしました。協会の会員紹介ページにて紹介いただいています。

▶︎中部デザイン協会 会員紹介ページ

この記事でわかること

  • 中部デザイン協会(CDA)とはどのような団体か
  • なぜ映像・音声制作者が中部デザイン協会に加入したのか
  • デザインの多様性を経営者に届く言葉で伝えるとはどういうことか
  • 三重県の経営者とデザインの接点をどうつくっていくか

中部デザイン協会とは——75年の歴史を持つ中部圏のデザイン基盤

中部デザイン協会は、1950年に設立された日本で最も歴史ある民間デザイン団体のひとつです。当時の愛知県知事・桑原幹根氏や、工業技術院産業工芸試験所所長を歴任した斉藤信治氏らが中心となり、中部圏の産業発展をデザインの力で推進するために発足しました。

プロダクトデザイン、グラフィック、建築、インテリア、クラフト、テキスタイル、ジュエリーなど多様な領域のデザイナー、企業のデザイン部門担当者、教育機関関係者、行政担当者が会員として参加しており、専門職種を超えた横断的なつながりが特徴です。事務局は名古屋市栄の国際デザインセンター(ナディアパーク)内に置かれ、愛知県内10団体で構成される中部デザイン団体協議会(CCDO)の中核組織のひとつとしても機能しています。

2025年には創立75周年を迎え、記念展覧会やトークイベント、ワークショップなどが名古屋、岐阜で巡回開催されました。75年にわたり「官民一体での中部圏のデザイン振興」を掲げ、行政と産業界をデザインで結ぶ活動を続けてきた、中部地域を代表するデザイン団体です。


なぜ纐纈が中部デザイン協会に加入したのか

私はアストライドの代表として、企業の経営者インタビュー映像やポッドキャスト制作を手がけています。これまで200社以上の経営者の声を映像・音声として記録し、その経営哲学や事業の背景にある想いを伝えるコンテンツを制作してきました。

日々向き合っている「経営者の言葉を形にする」という仕事は、広い意味でのデザイン行為だと考えています。企業の理念をどう伝えるか、ブランドの世界観をどう映像や音声で表現するか。そこにはデザインの思考が不可欠です。

中部デザイン協会が掲げる「デザインの啓発を図り、文化と産業の興隆に寄与する」という理念は、私が映像・音声という手段で取り組んできたことと、根底で通じ合っています。分野は異なっても目指す方向が同じであるこの団体に参加することで、中部圏のデザインと産業の接点をより広く、深くできると考え、加入を決めました。

なお、アストライドが制作するポッドキャスト「デザイン審美眼」のメインMCを務める的場さんも、中部デザイン協会の会員です。デザインの専門家と映像・音声の制作者が同じ協会に所属することで、「デザインの価値を言葉にして届ける」という取り組みが、より地に足のついたものになると感じています。


デザインの多様性を、経営者に届く言葉で伝える

中部デザイン協会には、プロダクトや空間、グラフィックなどの領域で第一線を走るデザイナーが多数在籍しています。しかしその専門性や成果が、デザイン業界の外側——特に地域の経営者層に十分に届いているかというと、まだ余地があるように感じています。

デザイナーが語る「素材の質感」「ユーザー体験の設計」「ブランドの一貫性」といった言葉は、経営者にとって必ずしも馴染みのある表現ではありません。一方で、経営者が求めている「自社の価値をどう伝えるか」「競合とどう差別化するか」という問いの答えは、まさにデザインの中にあることが少なくない。

私は、この両者のあいだに立てる存在でありたいと考えています。アストライドが制作するポッドキャスト番組などを通じて、協会に在籍するデザイナーの多様な専門性やそれぞれの強みを、経営者に届く形で伝えていくこと。それが、音声コンテンツを専門とする私にできる、中部デザイン協会への貢献の形です。


三重県の経営者とデザインをつなぐ未来へ

中部デザイン協会の会員は愛知県を中心に構成されていますが、三重県にもデザインの力を必要としている経営者は数多くいます。自社のブランドをどう表現するか、製品パッケージやWebサイトをどう設計するか、採用ブランディングにどう取り組むか。こうした課題に対して「デザイナーに相談する」という選択肢自体が、まだ一般的とは言えない地域もあります。

私は三重県を中心に、地域の経営者と長年にわたる関係を築いてきました。その中で繰り返し感じてきたのは、経営者がデザインを必要としているにもかかわらず、デザイナーとの接点を持たないまま課題を抱えているという現実です。

中部デザイン協会が75年かけて築いてきた「デザインと産業の結節点」。その厚みのあるネットワークと、私が三重県で積み重ねてきた経営者との対話。この二つが重なるところに、これまでなかった価値が生まれると考えています。デザインの力が必要な経営者のもとに、適切な専門性が届く。そうした流れを、中部デザイン協会の一員としてつくっていきたいと思います。


中部デザイン協会の会員紹介ページ

中部デザイン協会の会員紹介ページにて、纐纈の情報を掲載いただいています。協会の活動内容や他の会員の取り組みもぜひご覧ください。

中部デザイン協会 会員紹介ページ(纐纈智英)

中部デザイン協会 公式サイト

この記事からわかるQ&A

中部デザイン協会(CDA)とはどのような団体ですか?

1950年に設立された、日本で最も歴史ある民間デザイン団体のひとつです。プロダクト、グラフィック、建築、インテリアなど多分野のデザイナーに加え、企業のデザイン部門担当者、教育機関関係者、行政担当者が会員として参加しています。事務局は名古屋市栄の国際デザインセンター(ナディアパーク)内にあり、愛知県内10団体で構成される中部デザイン団体協議会(CCDO)の中核組織のひとつです。2025年に創立75周年を迎えています。

なぜ映像・音声の制作者である纐纈が中部デザイン協会に加入したのですか?

「経営者の言葉を形にする」という仕事は、企業の理念やブランドの世界観をどう表現するかというデザインの思考と深く結びついています。中部デザイン協会が掲げる「デザインの啓発を図り、文化と産業の興隆に寄与する」という理念が、映像・音声を通じて取り組んできたことと方向を同じくしていたことが、加入の決め手です。

纐纈智英は中部デザイン協会でどのような貢献を目指していますか?

ポッドキャスト番組などを通じて、協会に在籍するデザイナーの多様な専門性やそれぞれの強みを、経営者に届く形で伝えていくことです。デザイン業界の外側にいる経営者層にとって、デザイナーの仕事がより身近に感じられるきっかけをつくる役割を目指しています。

三重県の経営者にとって中部デザイン協会はどのような意味がありますか?

三重県には、ブランド表現や製品パッケージ、Webサイト設計、採用ブランディングなどの課題を抱えながら、デザイナーとの接点を持たない経営者が少なくありません。中部デザイン協会が75年かけて築いてきたデザインと産業のネットワークは、こうした経営者にとって、自社の課題に対して適切なデザインの専門性とつながるための入口になり得る存在です。

記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英

アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。