Webサイト制作の相談から公開まで:制作期間とスケジュールの目安

この記事でわかること
- Webサイト制作にかかる一般的な期間(規模別の目安)
- 企画・デザイン・開発・公開の各フェーズで必要な時間
- スケジュールが遅延する主な原因と対策
- 制作期間を短縮するための具体的なポイント
- 発注前に準備しておくべき項目
Webサイトの新規制作やリニューアルを検討する際、「どのくらいの期間がかかるのか」という疑問は誰もが抱くものです。社内で公開日を設定する必要がある、展示会や採用シーズンに間に合わせたい、など、スケジュール感を把握しておきたい場面は多いのではないでしょうか。
制作期間は、サイトの規模や求める機能によって大きく異なります。結論から言えば、一般的なコーポレートサイト(10〜20ページ程度)であれば、準備期間を含めて3〜4ヶ月程度が目安となります。ただし、この期間は「順調に進んだ場合」の話であり、実際には様々な要因でスケジュールが延びることも珍しくありません。
この記事では、制作期間の目安を規模別に整理し、各フェーズでどのくらいの時間が必要なのか、またスケジュールを守るために発注側が気をつけるべきポイントを解説します。
Webサイト制作には一般的にどのくらいの期間がかかるのか?
Webサイト制作の全体スケジュールは、大きく「発注前の準備期間」と「制作会社への発注後の制作期間」に分けられます。
発注前の準備期間として、制作会社の選定や見積もり比較、社内での目的・要件の整理に2〜4週間程度が必要です。この段階を軽視すると、制作開始後に方針がブレて手戻りが発生する原因となります。
発注後の制作期間は、サイトの規模によって以下のように異なります。
| サイト規模 | ページ数の目安 | 制作期間の目安 |
|---|---|---|
| LP(ランディングページ) | 1ページ | 1〜1.5ヶ月 |
| 小規模サイト | 5〜10ページ | 1.5〜2ヶ月 |
| 中規模サイト(コーポレートサイト) | 10〜30ページ | 2〜4ヶ月 |
| 大規模サイト | 30〜100ページ | 4〜8ヶ月 |
| 超大規模サイト | 100ページ以上 | 8ヶ月〜1年以上 |
これらはあくまで標準的な目安であり、デザインへのこだわり、システム開発の有無、コンテンツの準備状況などによって前後します。たとえば、写真撮影や取材、原稿作成が必要な場合は、さらに1〜2ヶ月程度の追加期間を見込んでおく必要があるでしょう。
各フェーズにはどのくらいの時間が必要か?
Webサイト制作は、一般的に「企画・設計」「デザイン」「開発・実装」「テスト・公開」という4つのフェーズで進行します。それぞれの所要期間を見ていきましょう。
企画・設計フェーズ(2〜4週間)
制作の土台を固める重要なフェーズです。
- ヒアリング・要件定義: 1週間程度。制作会社との打ち合わせで、サイトの目的、ターゲット、必要な機能などを明確にします。
- サイトマップ作成: 1〜2週間。サイト全体の構成を決定し、どのページが必要かを整理します。
- ワイヤーフレーム作成: 1〜2週間。各ページのレイアウトや情報配置の設計図を作成します。
このフェーズで時間がかかる主な要因は、社内での合意形成です。「誰に承認を取るか」「どこまで詰めてから次に進むか」を事前に決めておくと、無駄な停滞を防げます。
デザインフェーズ(3〜6週間)
サイトの見た目を決定するフェーズです。
- デザインコンセプト策定: 1週間程度。配色、フォント、全体のトーン&マナーを決定します。
- デザインカンプ制作: 2〜3週間。まずトップページのデザイン案を作成し、確定後に下層ページへ展開します。
- 修正・確認作業: 1〜2週間。通常2〜3回の修正サイクルが発生します。
トップページのデザイン確定が全体の進行に大きく影響します。ここで何度も方針が変わると、下層ページの制作にも影響が及び、スケジュール全体が遅延する原因となります。
開発・実装フェーズ(4〜8週間)
デザインをもとに、実際に動作するWebサイトを構築するフェーズです。
- コーディング: 2〜4週間。HTMLやCSSでページを構築します。静的なページであれば1ページあたり4〜6時間程度、動的なコンテンツを含む場合は1〜2日程度が目安です。
- CMS実装: 1〜2週間。WordPressなどのCMSを導入する場合、管理画面の設定や投稿機能の実装が必要です。
- システム連携: 規模による。問い合わせフォーム、予約システム、外部サービスとの連携など、複雑な機能を実装する場合は数週間〜数ヶ月かかることもあります。
テスト・公開フェーズ(1〜2週間)
完成したサイトを本番環境で問題なく動作させるための最終段階です。
- 動作確認・デバッグ: 3〜5日。各ブラウザ(Chrome、Safari、Edgeなど)やデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での表示確認、リンク切れのチェックを行います。
- 本番環境への移行: 1〜3日。テスト環境から本番サーバーへの移行作業です。
- 公開後の監視: 公開直後は予期せぬエラーが発生することもあるため、すぐに対応できる体制を確保しておきます。
スケジュールが延びてしまう原因は何か?
制作期間が当初の予定より延びてしまうケースは珍しくありません。その原因は、発注側と制作会社側の双方に存在します。
発注側に起因する遅延要因
素材提供の遅れが最も多い原因です。写真、原稿、ロゴデータ、会社概要など、制作に必要な素材の準備が遅れると、その分だけ全体のスケジュールが後ろ倒しになります。
確認・承認の遅れも大きな要因です。デザイン案やワイヤーフレームの確認に時間がかかったり、決裁者が不在で承認が滞ったりすると、制作会社の作業が止まってしまいます。
途中での仕様変更は、最も影響が大きい遅延要因の一つです。デザイン確定後に「やはりこうしたい」という変更が入ると、それまでの作業の一部がやり直しになることがあります。
制作会社側に起因する遅延要因
スケジュール見積もりの甘さとして、作業工数の見積もりが楽観的すぎたり、バッファ(余裕期間)を十分に確保していなかったりするケースがあります。
リソース不足も原因となります。制作会社が複数の案件を並行して進めている場合、担当者の手が回らなくなることがあります。
双方に起因する遅延要因
コミュニケーション不足による認識の齟齬は、両者に責任があります。「言った・言わない」のトラブルを避けるためにも、決定事項は必ず文書で残しておくことが重要です。
要件定義の不十分さも同様です。最初の段階で目的やゴールが曖昧なまま進めると、制作途中で「これは違う」となり、大幅な修正が発生します。
制作期間を短縮するにはどうすればよいか?
スケジュールを守り、できれば短縮するために、発注側ができることは多くあります。
事前準備を徹底する
制作会社に依頼する前に、以下の項目を明確にしておくと、その後の進行がスムーズになります。
- 制作の目的とゴール: 「問い合わせを増やしたい」「採用応募を増やしたい」など、具体的な目標を設定する
- ターゲット: 誰に向けたサイトなのかを明確にする
- 参考サイト: 「このサイトのここが良い」という具体例を3〜5件ピックアップしておく
- 必要な素材: 写真、原稿、ロゴデータ、会社概要などを事前に準備する
- デザインの希望: 配色やトーン&マナーのイメージがあれば伝える
社内体制を整える
プロジェクトリーダーを明確にすることが重要です。「誰が最終決定するのか」「誰が制作会社との窓口になるのか」を決めておかないと、確認のたびに時間がかかります。
承認フローを簡素化することも有効です。確認が必要な人数を最小限に絞り、各段階で「誰がOKを出せば次に進めるのか」を明確にしておきましょう。
決裁者を早期に巻き込むことで、後半になってから「社長の鶴の一声」で大幅な修正が入る事態を防げます。
制作会社との連携を密にする
定期的な進捗確認として、週次または隔週でのミーティングを設定し、進捗状況と課題を共有します。問題が発生したら早めに対処できる体制を作りましょう。
確認期間を短くする努力も必要です。デザイン案などが提出されたら、できれば2〜3営業日以内にフィードバックを返すようにします。確認に1週間以上かかると、その分だけスケジュールが延びてしまいます。
その他の工夫
テンプレートやCMSを活用することで、ゼロからデザインを起こすよりも短期間での制作が可能になります。WordPressやSTUDIOなどのツールには、豊富なテンプレートが用意されています。
フェーズ分けでの公開も選択肢の一つです。すべての機能を一度に実装しようとせず、まず必要最低限の機能で公開し、その後に追加機能を実装していく方法です。
まとめ
Webサイト制作の期間は、規模や要件によって大きく異なりますが、一般的なコーポレートサイトであれば準備期間を含めて3〜4ヶ月程度が目安となります。
スケジュールを守るために最も重要なのは、発注前の準備と社内体制の整備です。目的を明確にし、必要な素材を事前に準備し、承認フローを簡素化しておくことで、多くの遅延要因を事前に排除できます。
また、制作会社との密なコミュニケーションも欠かせません。「お任せ」にするのではなく、プロジェクトの当事者として積極的に関わることが、スムーズな進行と満足のいく成果につながります。
公開希望日から逆算して、余裕を持ったスケジュールで制作会社への相談を始めることをおすすめします。
この記事からわかるQ&A
Webサイト制作で最も時間がかかるフェーズはどこですか?
一般的には「開発・実装フェーズ」が最も時間を要します。ただし、デザインフェーズで何度も修正が発生すると、そちらが長引くこともあります。トップページのデザイン確定が遅れると、下層ページの制作にも影響が及ぶため、デザイン確認は早めに完了させることが重要です。
制作会社に発注する前に、どのくらいの準備期間が必要ですか?
制作会社の選定や見積もり比較、社内での目的・要件の整理に2〜4週間程度が必要です。この段階で制作の目的やターゲット、参考サイト、必要な素材などを整理しておくと、発注後の進行がスムーズになります。
スケジュールが遅れる最も多い原因は何ですか?
特に、デザイン確定後の仕様変更は、それまでの作業のやり直しが発生するため、大幅な遅延につながりやすい要因です。
制作期間を短縮するために、発注側ができることは何ですか?
事前準備の徹底が最も効果的です。制作の目的とゴール、ターゲット、参考サイト、必要な素材などを発注前に明確にしておくこと。また、プロジェクトリーダーを明確にし、承認フローを簡素化しておくことで、確認作業での停滞を防げます。
100ページ以上の大規模サイトはどのくらいの期間がかかりますか?
100ページ以上の大規模サイトは、8ヶ月〜1年以上かかることが一般的です。システム開発を含む場合や、複雑な機能連携が必要な場合は、さらに期間が延びることもあります。フェーズ分けでの段階的な公開を検討することも有効な選択肢です。
引用・参考資料
- Web幹事「10分で分かるWebサイト制作の流れ・期間」(https://web-kanji.com/posts/homepage-flow)
- エックスサーバー「ホームページの作成期間を規模別に解説」(https://www.xserver.ne.jp/bizhp/homepage-make-period/)
- デパート「Webサイト制作におけるスケジュールの立て方」(https://depart-inc.com/blog/how-to-schedule/)
- LeadGrid「Webサイト制作の流れと進め方8ステップ」(https://goleadgrid.com/blog/Website-production-process-flow)
- クラウドサーカス「Webサイト制作の発注で失敗しないために」(https://bluemonkey.jp/media/column/web-task/)
- 吉和の森「Webサイト制作の流れやかかる期間を紹介」(https://yoshikazunomori.com/blog/digitalmarketing/website_production/)
- アップグレード「ホームページ制作の流れ・手順を網羅」(https://www.upgrade.co.jp/website-production-flow/)
記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英
アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。
Astride(アストライド)
〒510-0016 三重県四日市市羽津山町1-6
© Astride All rights reserved.



