Webサイト用語集:企業担当者が知っておくべき基本用語

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この記事でわかること

  • Webサイト制作で使われる基本用語(約30語)
  • 各用語の意味と、なぜ知っておくべきかのポイント
  • 制作会社との打ち合わせで困らないための基礎知識

「制作会社との打ち合わせで、知らない言葉がたくさん出てきて困った」——Web制作を初めて依頼する方から、よく聞く声です。

Webサイト制作には専門用語が多く、意味がわからないまま話を進めてしまうと、後から「そういう意味だったのか」と認識のズレが発覚することもあります。

この記事では、Webサイト制作で最低限知っておきたい基本用語を、カテゴリ別に解説します。打ち合わせ前の予習や、わからない言葉が出てきたときの参照用としてご活用ください。


基盤・インフラ系の用語

Webサイトを公開・運用するための土台となる用語です。

ドメイン

Webサイトの「住所」にあたるものです。例えば「example.co.jp」のような文字列がドメインです。ブラウザのアドレスバーに表示されます。

ポイント: ドメインは年間費用がかかります(数百円〜数千円程度)。会社名やサービス名を含めることが一般的です。「.co.jp」は日本の法人のみが取得できるドメインで、信頼性が高いとされています。

サーバー

Webサイトのデータを保管し、インターネット上に公開するためのコンピュータです。自社で用意する方法と、レンタルサーバーを借りる方法があります。

ポイント: 中小企業のWebサイトでは、レンタルサーバーを利用するのが一般的です。月額数百円〜数千円程度から利用できます。

SSL(SSL証明書)

Webサイトとユーザーの間の通信を暗号化する仕組みです。SSL対応しているサイトは、URLが「https://」で始まり、ブラウザに鍵マークが表示されます。

ポイント: SSL対応は現在のWebサイトでは必須です。対応していないと「保護されていない通信」と警告が表示され、ユーザーに不信感を与えます。SEOにも影響します。

DNS

Domain Name Systemの略。ドメイン名をサーバーのIPアドレス(数字の住所)に変換する仕組みです。

ポイント: 通常は制作会社が設定しますが、ドメインの管理情報として把握しておくと安心です。

FTP

File Transfer Protocolの略。サーバーにファイルをアップロードするための仕組みです。

ポイント: 制作会社がサイトを公開する際に使用します。発注者が直接操作することは少ないですが、言葉として知っておくと良いでしょう。


デザイン・設計系の用語

Webサイトの見た目や構成に関する用語です。

ワイヤーフレーム

ページの構成要素(見出し、画像、ボタンなど)の配置を示した設計図です。色やデザインは付けず、構成だけを示します。

ポイント: デザインに入る前に、ワイヤーフレームで構成を確認・承認することが重要です。この段階での変更は比較的容易ですが、デザイン後の構成変更は手戻りが大きくなります。

デザインカンプ

実際の見た目に近い形で作成されたデザイン案です。ワイヤーフレームに色、写真、フォントなどを適用した状態のものです。

ポイント: デザインカンプの段階で、色味やイメージを確認します。「カンプ」は「Comprehensive Layout」の略です。

サイトマップ

Webサイト全体のページ構成を図にしたものです。トップページから各ページへの階層構造がわかります。

ポイント: サイトマップを見れば、サイト全体でどのようなページが必要かが一目でわかります。要件定義の段階で作成されます。

UI(ユーザーインターフェース)

ユーザーが実際に目にする画面や、操作する部分のことです。ボタンの形、メニューの配置、文字の大きさなどが含まれます。

ポイント: 「UIが使いやすい」とは、画面が見やすく、操作しやすいことを意味します。

UX(ユーザーエクスペリエンス)

ユーザーがWebサイトを利用する際の体験全体のことです。UIだけでなく、情報の見つけやすさ、ページの読み込み速度、問い合わせのしやすさなども含まれます。

ポイント: UIは「見た目・操作性」、UXは「体験全体」と覚えておくとわかりやすいです。

レスポンシブデザイン

PC、タブレット、スマートフォンなど、画面サイズに応じてレイアウトが自動的に調整されるデザイン手法です。

ポイント: 現在のWebサイトではレスポンシブ対応が標準です。見積もりに含まれているか確認しましょう。

モバイルファースト

スマートフォンでの表示を最優先に設計する考え方です。PCよりもスマホからのアクセスが多い現状を反映しています。

ポイント: 業種やターゲットによっては、PCからのアクセスが多い場合もあります。自社のユーザー層に合わせて判断します。

ファーストビュー

ページを開いたときに、スクロールせずに最初に見える範囲のことです。

ポイント: ファーストビューに何を表示するかは、ユーザーの第一印象を左右する重要な要素です。

ヘッダー / フッター

ヘッダーはページの上部、フッターはページの下部に配置される共通パーツです。ヘッダーにはロゴやメニュー、フッターには会社情報や問い合わせリンクなどが配置されることが多いです。

グローバルナビゲーション

サイト全体で共通して表示されるメニューのことです。通常、ヘッダー部分に配置され、主要なページへのリンクが並びます。


開発・技術系の用語

Webサイトを実際に作る際の技術に関する用語です。

HTML

HyperText Markup Languageの略。Webページの構造(見出し、段落、リンクなど)を記述するための言語です。

ポイント: Webページの「骨組み」を作る言語です。

CSS

Cascading Style Sheetsの略。HTMLで作った構造に対して、色、サイズ、配置などの見た目を指定する言語です。

ポイント: Webページの「装飾」を担当する言語です。HTMLと組み合わせて使います。

JavaScript

Webページに動きや機能を追加するためのプログラミング言語です。スライドショー、フォームの入力チェック、アニメーションなどに使われます。

ポイント: 動きのあるサイトには、JavaScriptが使われています。

CMS(コンテンツ管理システム)

専門知識がなくてもWebサイトのコンテンツを更新できる仕組みです。管理画面から文章や画像を編集できます。

ポイント: CMSを導入すると、お知らせやブログの更新を自社で行えるようになります。公開後の運用を考えると、導入を検討する価値があります。

WordPress

世界で最も利用されているCMSです。無料で使えるオープンソースソフトウェアで、多くの制作会社が採用しています。

ポイント: WordPressは普及率が高いため、制作会社を変えても運用を引き継ぎやすいというメリットがあります。

コーディング

デザインをもとに、HTML、CSS、JavaScriptなどを記述してWebページを作成する作業です。

ポイント: 「コーディング費」は見積もりの主要な項目の一つです。ページ数や複雑さによって費用が変わります。

実装

設計やデザインを、実際に動作する形にすることです。コーディングとほぼ同じ意味で使われることもありますが、機能の組み込みなど、より広い意味で使われることもあります。

テスト環境(ステージング環境)

本番公開前に、動作確認を行うための環境です。本番環境と同じ構成で、関係者だけがアクセスできる状態で確認します。

ポイント: テスト環境で問題がないことを確認してから、本番環境に公開します。

本番環境

実際にインターネット上に公開され、ユーザーがアクセスできる環境です。

プラグイン

CMSに機能を追加するための拡張プログラムです。WordPressでは、問い合わせフォーム、SEO対策、セキュリティ強化などのプラグインが多数あります。

ポイント: プラグインを使えば、開発なしで機能を追加できますが、入れすぎるとサイトが重くなることがあります。

バックアップ

Webサイトのデータを複製して保存しておくことです。トラブル時に復旧するために必要です。

ポイント: 定期的なバックアップは、運用上の必須事項です。誰がどのタイミングで取るかを確認しておきましょう。


マーケティング・分析系の用語

Webサイトの効果測定や集客に関する用語です。

SEO(検索エンジン最適化)

Search Engine Optimizationの略。GoogleやYahoo!などの検索結果で上位に表示されるように、Webサイトを最適化することです。

ポイント: SEOは一朝一夕で効果が出るものではありません。長期的な取り組みが必要です。

SEM(検索エンジンマーケティング)

Search Engine Marketingの略。SEOに加え、リスティング広告(検索連動型広告)なども含めた、検索エンジンを活用したマーケティング全般を指します。

リスティング広告

検索結果ページに表示される広告です。特定のキーワードで検索したユーザーに対して広告を表示できます。Google広告やYahoo!広告が代表的です。

CV(コンバージョン)

Webサイト上での成果を指します。問い合わせ、資料請求、購入、会員登録など、サイトの目的に応じて設定します。

ポイント: 「CVR(コンバージョン率)」は、訪問者のうちCVに至った割合を示します。

CTA(コール・トゥ・アクション)

ユーザーに行動を促すための要素です。「お問い合わせはこちら」「資料をダウンロード」などのボタンやリンクがCTAに該当します。

ポイント: CTAの配置や文言は、CVに大きく影響します。

PV(ページビュー)

ページが閲覧された回数です。同じユーザーが複数回見た場合も、それぞれカウントされます。

UU(ユニークユーザー)

一定期間内にサイトを訪問した人数です。同じ人が複数回訪問しても1としてカウントされます。

セッション

ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の行動を指します。一人のユーザーが1日に2回訪問すれば、2セッションとなります。

直帰率

サイトを訪問したユーザーが、最初のページだけを見て離脱した割合です。

ポイント: 直帰率が高い場合、ページの内容がユーザーの期待と合っていない可能性があります。

Googleアナリティクス

Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。PV、UU、セッション、直帰率など、さまざまなデータを確認できます。

ポイント: Webサイトの効果測定に必須のツールです。制作時に設置を依頼しましょう。

Googleサーチコンソール

Googleが提供する無料ツールで、検索結果での表示状況や、サイトの技術的な問題を確認できます。

ポイント: 「どんなキーワードで検索されているか」「検索結果に何回表示されたか」などがわかります。

KPI

Key Performance Indicatorの略。目標達成度を測るための指標です。「月間問い合わせ数10件」「月間PV数1万」などがKPIの例です。

ポイント: Webサイトの成果を測定するために、KPIを事前に設定しておくことが重要です。


まとめ

Webサイト制作で使われる基本用語を、4つのカテゴリに分けて解説しました。

カテゴリ主な用語
基盤・インフラ系ドメイン、サーバー、SSL、DNS、FTP
デザイン・設計系ワイヤーフレーム、デザインカンプ、UI/UX、レスポンシブ
開発・技術系HTML、CSS、CMS、WordPress、コーディング
マーケティング・分析系SEO、CV、CTA、Googleアナリティクス

すべての用語を完璧に理解する必要はありません。制作会社との打ち合わせでわからない言葉が出てきたら、遠慮せずに質問することが大切です。

この用語集は、打ち合わせ前の予習や、わからない言葉が出てきたときの参照用としてご活用ください。

次の記事では、日本のWebサイト制作市場のトレンドについて解説します。

記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英

アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。