#04 分厚い本は要らない—中小企業のマーケティングは3つだけ

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今日のテーマは「マーケティングの最小要素——分厚い本も横文字の分析も不要、中小企業が考えるべき3つの問い」です。

中小企業のマーケティングは、分厚い本も横文字の分析も要らない——「誰のために存在するのか」「何の不満を解消するか」「なぜ私たちでなければならないのか」、この3つだけ考えればいい。本エピソードでは、デザインを経営に生かすための最小限のマーケティング思考を、タイポグラフィの専門家・的場仁利氏が自身の実践例を交えながら解説します。「この人のためなら徹夜できる」と思える具体的な1人をイメージすることから始める、実践的なアプローチを紹介。


このエピソードで話していること

  • デザイン審美眼第4回スタート
  • 三重県の企業規模は10名以下から200名近くまで多様
  • 中小企業にとってのマーケティングは市場調査ではなく「意思決定の判断基準」
  • マーケティングを3つに絞る提案
  • ①誰のために企業が存在するのか——「この人のためなら徹夜できる」1人をイメージ
  • ②何の不満を解消するか——面倒・不安・カッコ悪いという負の感情を解決
  • ③なぜ私たちでなければならないのか——技術力・伝統・個人的経験など理由は1つでいい
  • 3つの問いはパーパス(存在意義)とバリュー(理念)に対応している
  • ペルソナという言葉を使わずに考える
  • 的場さんの実践:イベントのチラシを受注したらイベントに行く、DJ時代の「現場を見る」文化
  • タイポグラフィ1本に絞って活動する理由
  • 選ばれる理由は1つあればいい——絞ればニッチだが注目が高まる
  • 振り返ってあるものを中心にすべき、流行を追っても好きで得意な人には敵わない
  • 的場さんの選ばれる理由:中部地区で本の組版・造本設計ができるデザイナーは数人
  • 次回予告:存在意義と理念を考えるヒントとして師匠の言葉を紹介

こんな方におすすめ

  • マーケティングの本を読んでも、結局何をすればいいかわからない
  • ペルソナやフレームワークを作っても、実際の経営判断に活かせていない
  • 自社の強みや選ばれる理由を、うまく言葉にできない
  • 「何でも屋」になっていて、専門性を打ち出せていないと感じている
  • デザインを発注する際、自社の価値をデザイナーに伝えられない

この記事からわかるQ&A

中小企業がマーケティングで考えるべきことは何か?

3つだけ。「誰のために企業が存在するのか」「何の不満を解消するか」「なぜ私たちでなければならないのか」。分厚い本も横文字の分析ツールも不要で、この3つの問いに言葉で答えを書いていくだけでいい。これらはパーパス(存在意義)とバリュー(理念)に対応している。

顧客像を考えるとき、どのようにイメージすればよいか?

「この人のためなら徹夜してもいい」「この人に喜ばれると一番嬉しい」と思える具体的な1人または1社をイメージする。大きい市場を見るのではなく、社長自身が心から力を尽くしたいと思える相手を特定することが重要。ペルソナという言葉を使わずに、具体的な「誰」を想像する。

「何の不満を解消するか」とは具体的にどういうことか?

イメージしたお客様が抱える「面倒くさい」「不安だ」「カッコ悪い」といった負の感情を、自社ならどう解決するかを言葉にすること。顧客視点で自社の価値を定義する作業であり、マーケティング理論でいうバリュー(理念)に対応する。

選ばれる理由は複数必要か?

1つあればいい。たくさんないといけないと考えると負担になる。1つに絞ればニッチになるが、その分注目が高まり、その道のプロとして声がかかるようになる。的場氏自身もタイポグラフィ1本に絞って活動しており、雑誌の特集や単行本の執筆依頼が来るようになった。

選ばれる理由は、流行りの分野を選ぶべきか?

振り返ってあるものを中心にした方がいい。流行っているからと自分が好きでも得意でもない分野を選んでも、その分野が好きで得意な人や企業には敵わない。斜陽産業と言われても、これまでやってきたことから紡ぎ出して未来を考える方が強い。

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番組情報

デザイン審美眼──社長の第六感をカタチにするデザインの話

タイポグラフィを探求し続けるデザイナー・的場仁利が、デザインの世界で積み上げられてきた「判断の原理」を経営者の言葉に翻訳し、社長の「第六感」を確かな判断軸に変えていくビジネス番組。AIがあらゆる選択肢を出力する時代に、「これは自社に合っているか」を見定める力——それが「デザイン審美眼」。毎週木曜配信。

メインMC

的場仁利
Mat N. Studio代表
https://japan-designers.jp/profile/1453/

タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。

サブMC

纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
https://www.ast-ride.com⁠

「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

matnuovo@gmail.com

制作

アストライド-Astride-(⁠https://www.ast-ride.com⁠

サウンドロゴ(クレジットコール):松島史奈

カバーデザイン

的場仁利(Mat N.Studio)

※ この番組は「THE VIOCE PLATFORM」から配信されています。企業の番組参加については こちら

記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英

アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。