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経営者インタビューがもたらす5つの価値:社員エンゲージメントから採用まで

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経営者インタビューがもたらす5つの価値:社員エンゲージメントから採用まで

経営者インタビュー映像の活用を考える際に、期待できる価値を並べるだけで、自社で何から狙うかを決めずに検討を進めていませんか?最初に狙う価値を選ぶには、誰に対して何を目指すのかと、その価値が表れる条件を照らし合わせることが大切です。

この記事では、経営者自身・社員・顧客と取引先・採用・PRに対する経営者インタビューの価値について取り上げます。それぞれの役割と活用の条件を確かめ、自社で最初に狙う価値を選ぶための考え方もお伝えします。

この記事でわかること

  • 経営者インタビューで期待される価値の全体像
  • 経営者自身が想いや事業の方向性を振り返る機会
  • 社員が理念や企業文化を理解するための活用条件
  • 顧客・取引先が経営者の考えを知る機会
  • 求職者が応募前の判断材料として使える条件
  • 営業・PRでの活用場面とメッセージ共有の条件

経営者インタビューで期待される5つの価値

経営者インタビューでは、制作の過程で想いを言葉にする機会があり、完成後には映像を社内外で活用できます。目的や活用方法に応じて、期待される役割はさまざまです。

アストライド代表の纐纈智英は、前職で2018年から2023年までの5年間、毎週、経営者インタビューを行いました。その間に訪問した会社は250社以上、直接話を聞いた経営者は200名超です。代表は、その経験をもとに、経営者インタビューに期待される価値を大きく5つの領域に整理できると考えています。

  1. 経営者自身への価値:想いを整理し、パーパスを考える機会
  2. 社員への価値:理念や企業文化を理解するための材料
  3. 顧客・取引先への価値:経営者の人柄や考え方を知るための材料
  4. 採用活動への価値:求職者が経営者の考えと自分の価値観を照らし合わせる材料
  5. PR活動への価値:営業・広報で経営者の言葉を共有するための素材

以下、それぞれの価値について解説します。

価値1:経営者自身への価値

想いの整理とパーパスの明確化

経営者インタビューの最初の受益者は、実は経営者自身です。

インタビューを受ける過程で、経営者は自分の想いを言葉にする機会を得ます。「なぜこの事業を始めたのか」「何を大切にしているのか」「どのような未来を目指しているのか」といった問いは、事業の原点や方向性を振り返るための手がかりです。

第三者からの問いかけに答えながら、経営者は自分の想いを言葉にできます。代表の纐纈は前職で、完成した映像を見た経営者から「自分でも言葉にできていなかったものを形にしてくれてありがとう」と喜んでいただけることがありました。

現在地点の再確認と未来への指針

インタビューは、経営者にとって「現在地点の再確認」の機会にもなります。

創業時の想い、これまでの歩み、現在の課題、未来への展望を言葉にすることで、自社の現状と目指す方向を整理する手がかりを得られる可能性があります。

完成した映像は、経営者自身にとっても「あのとき、こう考えていた」という記録です。5年後、10年後に振り返ったとき、経営者は当時の想いを映像で確かめられます。

価値2:社員への価値

社員が理念や経営者の想いを理解するための材料

経営者の想いが社員に伝わっていないと感じる場合は、どのような内容を、どのような機会に共有しているかを確認することが検討の出発点です。

朝礼での理念の唱和や経営者の話、理念を記した文章だけでは、その背景まで社員と共有できていない場合があります。こうした場合の選択肢の一つは、経営者インタビュー映像を視聴し、理念に込めた想いや事業の背景を話し合う方法です。

経営者が語る映像で、社員が言葉とあわせて確認できるのは、表情や話し方です。会社が存在する理由や大切にしていることを具体的に語っていれば、社員が経営者の考えや自分の仕事との関係を理解する手がかりとなる可能性があります。

組織文化の形成

経営者が大切にしている価値観を語り、社員が日々の仕事と照らし合わせて話し合う機会を設ければ、企業はその映像を、組織文化についての共通認識を育む材料として活用できます。

経営者が語る価値観を社員同士で話し合う場は、「うちの会社はこういう会社だ」という共通認識を育む機会の一つです。新入社員研修では、映像の内容を日々の仕事と照らし合わせて説明することで、企業文化の理解を支える可能性があります。中途入社の社員にとっても、映像は企業の根本的な価値観を確認するための材料です。

経営者と社員が直接話す機会を確保しにくい場合に考えられる方法は、経営者インタビュー映像を社内で共有することです。視聴後に質問や意見を交わす機会も設ければ、社員が経営者の想いを理解するための材料として活用できます。

価値3:顧客・取引先への価値

信頼関係の構築

顧客や取引先が経営者の人柄や事業への姿勢を知りたい場合には、経営者インタビュー映像を、取引相手として信頼できるかを考える材料として活用できます。

取引を検討する相手は、「この会社は信頼できるのか」「この経営者は誠実な人物なのか」という疑問を抱くことがあります。ホームページの情報や営業担当者の説明だけでは、経営者の人柄まではわかりません。

経営者インタビュー映像があれば、取引を検討する相手は、経営者自身の言葉や表情から人柄や考え方を感じ取れます。映像は、相手が「この経営者なら信頼できる」「この会社と取引したい」と判断する材料の一つです。

顧客が企業への共感を確かめる機会

既存顧客に対しても、経営者インタビュー映像は価値を持ちます。

顧客が事業に込めた想いを知り、自分が大切にしていることと一致すると感じた場合、映像はその企業を選んだ理由を再確認する材料の一つです。その共感が取引を通じて確かめられれば、「応援したい企業」として関係が深まる可能性があります。

経営者の想いへの共感に加え、商品やサービス、取引時の対応にも顧客が納得している場合は、継続的な取引や他者への紹介を検討する理由となる可能性があります。長期的な関係を考える際には、映像への共感と実際の取引体験をあわせて捉えることが大切です。

価値4:採用活動への価値

共感する人材の獲得

採用活動では、経営者の価値観や事業の方向性を知りたい求職者に対して、経営者インタビュー映像を応募前の判断材料として活用できます。

仕事選びで何を重視するかは、求職者によって異なります。給与や福利厚生に加えて、働く意味や経営者の考えを重視する人にとっては、事業への想いや人柄を確認できる映像も応募を検討する材料です。

映像を見て応募したことだけで、経営者の想いへの共感や入社後の意欲は判断できません。応募者が映像のどの内容に関心を持ち、自分の価値観とどう照らし合わせたかを面接で確認すれば、応募理由を理解する手がかりを得られる可能性があります。

入社前に価値観や企業文化を確認する材料

採用後のミスマッチは、企業にとっても求職者にとっても大きな損失です。

「入社してみたら、想像と違った」「こういう会社だとは思わなかった」と感じる背景には、入社前に必要な情報を確認できていなかった可能性があります。ただし、情報不足だけでミスマッチの原因を説明できません。

経営者インタビューでは、経営者が自分の価値観や企業文化、大切にしていることを語れます。その内容が実際の職場の状況と一致し、求職者が仕事内容や労働条件とあわせて確認できる場合には、自分に合う会社かを考える材料です。入社前後の認識の差を小さくする可能性はありますが、映像だけでミスマッチの減少や定着率の向上までは約束できません。

価値5:PR活動への価値

営業・PR活動で活用できる経営者の言葉

経営者が語る内容を営業・PRの目的に合わせて選べば、経営者インタビュー映像を企業の考えや事業の背景を紹介する素材として活用できます。

活用場面の例としては、ホームページでの企業紹介、営業資料とあわせた商談での視聴、展示会やイベントでの上映、SNSでの発信があります。いずれも、相手に知ってほしい内容と視聴する場面に合わせて、使用する箇所や説明を選ぶ方法です。

一度制作した映像を、さまざまな場面で繰り返し活用できる。これが、経営者インタビュー映像が「資産」と呼ばれる理由です。

一貫したメッセージの発信

PR活動において、メッセージの一貫性は重要です。

営業担当者、採用担当者、広報担当者が同じ映像を確認し、経営者の言葉をもとに説明の要点を共有すれば、企業はその映像を、メッセージの一貫性を保つための材料として活用できます。ただし、目的に応じて内容を編集したり説明を加えたりする際には、経営者の発言の趣旨と合っているかの確認が必要です。

経営者がすでに語った内容については、営業担当者や採用担当者、広報担当者が映像の該当箇所を紹介する方法があります。その内容が相手の知りたいことに合っていれば、経営者が毎回同じ説明を繰り返す場面は減るかもしれません。

社員に想いが伝わっていない場合については、「社長の想いが社員に伝わっていない」企業が失うもので取り上げています。経営者インタビュー映像の制作を検討する場合は、アストライドの「経営者インタビュー映像制作」をご覧ください。

まとめ:5つの価値を踏まえた判断

経営者インタビューには、目的や活用方法に応じて、次の5つの領域での役割が期待できます。

価値の領域期待される役割
経営者自身想いを整理し、パーパスや現在地点を考える機会
社員理念や企業文化を理解し、仕事との関係を考える材料
顧客・取引先経営者の人柄や考え方を知り、信頼や共感を確かめる材料
採用活動求職者が価値観や企業文化を確認し、応募を検討する材料
PR活動営業・広報で経営者の言葉を共有するための素材

経営者が整理した想いは、社員との対話や、顧客・求職者への説明、PR活動でも活用できます。それぞれの相手が知りたいことに合わせて説明し、実際の事業や職場の状況との一致を確かめることが、企業への理解や信頼を考えるうえで大切です。

導入を検討する際は、「自社の課題はどこにあるか」を考えてみてください。社員のエンゲージメントに課題があるなら価値2が、採用に課題があるなら価値4が、特に大きな意味を持つことになります。

5つの価値すべてを最初から狙う必要はありません。まずは自社にとって最も重要な価値を狙うことから始め、徐々に活用の幅を広げていく進め方もあります。

この記事からわかるQ&A

経営者インタビューは経営者自身にどのような価値をもたらしますか?

インタビューを受ける過程で、経営者は自分の想いを言葉にする機会を得ます。代表の纐纈は前職で、完成した映像を見た経営者から「自分でも言葉にできていなかったものを形にしてくれてありがとう」と喜んでいただけることがありました。創業時の想い、これまでの歩み、現在の課題、未来への展望を語ることは、現在地点を振り返るための手がかりです。完成した映像を保存しておけば、5年後、10年後に当時の考えを確認する記録としても活用できます。

社員への価値として、テキストの理念と映像の違いは何ですか?

理念の唱和や文章だけでは、その背景まで共有できていない場合があります。映像で社員が経営者の言葉とあわせて確認できるのは、表情や話し方です。ただし、文章より理解が深まるかどうかは、語る内容や視聴後の説明によって異なります。新入社員研修で映像を使う場合に考えたいのは、映像で語られた価値観と日々の仕事との関係を説明し、質問を受ける機会を設けることです。

顧客・取引先に対して、経営者インタビュー映像はどのように使えますか?

取引を検討する際に、相手が企業の信頼性や経営者の人柄を確かめたい場合には、経営者自身の言葉や表情を確認できる映像は、判断材料の一つです。語られた考え方が商品やサービス、取引時の対応と一致していれば、信頼を深める材料となる可能性があります。既存顧客にとっても、事業への想いを知ることは、その企業を選んだ理由や共感できる点を振り返る機会です。

採用活動では経営者インタビュー映像をどのような条件で活用できますか?

経営者の考えや企業文化を重視する求職者が、応募前に映像を視聴できる場合には、自分の価値観と照らし合わせる材料として活用できます。その際は、映像の内容が実際の職場の状況と一致していることに加え、仕事内容や労働条件も確認できることが必要です。面接で映像の内容について質問できれば、入社前の認識の差を確かめる機会として使える可能性があります。

経営者インタビュー映像が「資産」と呼ばれる理由は何ですか?

一度制作した映像を、目的に合わせて複数の場面で繰り返し活用できるからです。例えば、ホームページでの企業紹介、営業資料とあわせた商談での視聴、展示会やイベントでの上映、SNSでの発信に利用できます。営業担当者、採用担当者、広報担当者が同じ映像を確認し、説明の要点を共有することも活用方法の一つです。経営者の発言の趣旨を確認しながら各場面の説明を整えれば、メッセージの一貫性を保つための材料となる可能性があります。

引用・参考資料

  • ギャラップ社「State of the Global Workplace Report」(2023年)

この記事の著者

纐纈智英

纐纈智英アストライド-Astride- 代表

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「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。

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