#03 デザイン経営が難しい5つの壁と突破策

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「デザイン経営」は組織のあり方、「デザイン思考」はその中の考え方——。2018年に経産省・特許庁が提言したデザイン経営を中小企業で実践するには、5つの壁を乗り越える必要がある。本エピソードでは、マーケティング不足・人材・定義・知財・パートナーという5つの壁と、それぞれに対応する突破策を解説。「デザイン責任者を置く」という大企業向けの要件を、「社長の審美眼をアップデートする」と読み替えることで、中小企業でも実践可能な形に翻訳します。


このエピソードで話していること

  • 「美」の基準は存在するか?パタンナーが語る「格好いいフード」と「機能的なフード」の違い
  • デザイン経営とデザイン思考の違いを整理
  • デザイン経営とは:2018年に経産省・特許庁が政策提言した組織論
  • デザイン思考とは:観察→定義→概念化→試作→テストのステップを踏む思考法
  • デザイン経営が難しい5つの壁:マーケティング不足・人材・定義・知財・パートナー
  • 「経営チームにデザイン責任者を置く」が中小企業には現実的でない理由
  • 5つの突破策:最小マーケティング、社長の審美眼、概念の翻訳、知財の戦略活用、軍師の選定
  • 中小企業では社長がデザイン責任者をやるしかない
  • 外部デザイナーとの付き合い方:最初は一人に絞らず、3人程度と関係を作る
  • 次回予告:最小マーケティングについて

こんな方におすすめ

  • 「デザイン経営」という言葉は聞いたことがあるが、具体的に何をすればいいかわからない
  • デザイナーに発注しているが、期待と違うものが上がってきて修正の仕方がわからない
  • 自社にデザイン責任者を置きたいが、そんな人材を採用する余裕がない
  • カタログや販促物を作る際、コンセプトが曖昧なまま進めてしまっている
  • 外部のデザイナーとどう付き合えばいいか迷っている

この記事からわかるQ&A

デザイン経営とデザイン思考の違いは?

デザイン経営は「組織のあり方」、デザイン思考は「その中で使う考え方」。デザイン経営は2018年に経産省・特許庁が提言したもので、経営チームにデザイン責任者を置き、事業戦略の最上流からデザインを関与させる組織論。デザイン思考は観察・定義・概念化・試作・テストのステップを踏む思考法で、デザイン経営の中に組み込まれている。

中小企業でデザイン経営を実践するのが難しい理由は?

5つの壁がある。①マーケティング不足の壁(そもそもマーケティングをしていない)、②人材の壁(デザイン責任者を雇えない)、③定義の壁(イノベーションやデザインの意味がわからない)、④知財の壁(知的財産の守り方・活かし方がわからない)、⑤パートナーの壁(外部デザイナーの見つけ方・付き合い方がわからない)。

中小企業でデザイン責任者を置くにはどうすればいい?

社長自身がやるしかない。「デザイン責任者を採用する」ではなく、「社長の判断基準をアップデートする」と解釈すべき。中小企業では存在意義や理念が経営者と密接に結びついているため、外部人材では難しい。

外部デザイナーとの付き合い方で気をつけることは?

最初は一人に絞らない方がいい。3人程度のデザイナーと関係を作り、ジャストアイデアでも気軽に共有できる仲間を増やしていく。コンペ形式はよくない。少しずつ試しながら、合う人を見つけていくミニマムスタートが大事。

カタログ制作でコンセプトがない場合どうすればいい?

企業の存在意義や理念から繋がるコンセプトを作るところから始めるべき。コンセプトがあればそこからブレイクダウンできるが、ない場合は制作段階で困ることになる。上流工程から話し合うことが重要。詳しくは次回以降で「最小マーケティング」として解説予定。

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組情報

デザイン審美眼──社長の第六感をカタチにするデザインの話

タイポグラフィを探求し続けるデザイナー・的場仁利が、デザインの世界で積み上げられてきた「判断の原理」を経営者の言葉に翻訳し、社長の「第六感」を確かな判断軸に変えていくビジネス番組。AIがあらゆる選択肢を出力する時代に、「これは自社に合っているか」を見定める力——それが「デザイン審美眼」。毎週木曜配信。

メインMC

的場仁利
Mat N. Studio代表
https://japan-designers.jp/profile/1453/

タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。

サブMC

纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
https://www.ast-ride.com⁠

「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

matnuovo@gmail.com

制作

アストライド-Astride-(⁠https://www.ast-ride.com⁠

サウンドロゴ(クレジットコール):松島史奈

カバーデザイン

的場仁利(Mat N.Studio)

※ この番組は「THE VIOCE PLATFORM」から配信されています。企業の番組参加については こちら

記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英

アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。