#09 お医者さんに外科や内科があるように、デザイナーにも専門がある

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「デザイナーさんなら、ロゴもチラシもウェブサイトも全部お任せできる」──そう思っていませんか?

実は、デザインには明確なジャンルと専門分野があります。お医者さんに外科や内科があるように、デザイナーにも得意・不得意があり、それぞれの専門に合わせた発注が効果的です。建築・プロダクト・ビジュアル・環境というデザインの4大ジャンルを解説しつつ、専門外への発注で起こりがちな問題を具体例で紹介します。


このエピソードで話していること

  • グラフィックデザイナーでも「何でもできる」わけではない
  • 外字・作字とフォント制作の違い──変体仮名や矢号の世界
  • デザインの4大ジャンル──建築・プロダクト・ビジュアル・環境デザイン
  • ビジュアルデザインにはグラフィック、ウェブ、UI、イラスト、ロゴが含まれる
  • 「良いものができない」3つの原因──発注指示・訂正の入れ方・専門外への発注
  • 専門外の発注で起きる問題──インテリアデザイナーがチラシを作る、広告デザイナーが本の開き方向を間違える
  • 書体の正当性──毛筆書体→明朝体→ゴシック体→ファンシー書体の成立順序と見出しの選び方
  • ウェブデザイナーが印刷物を作る際の落とし穴──色・ノセとヌキ・断裁余白
  • お医者さんの診療科目のように、デザイナーにも明確な専門分野がある
  • 自社の課題に合わせて頼む相手を変えることの重要性
  • デザイナーのセカンドオピニオンと友人を複数持つことのすすめ

こんな方におすすめ

  • デザイナーに依頼したが期待通りの成果が出なかった経営者
  • デザイナーなら何でもできると思っている方
  • 自社の課題に合ったデザイナーの選び方がわからない
  • 印刷物とウェブの違いがわからないまま発注している
  • デザイナーとのコミュニケーションを改善したい

この記事からわかるQ&A

デザインの4大ジャンルとは何ですか?

建築デザイン(建物の外側の設計)、プロダクトデザイン(車・家電・文房具など大量生産を前提としたものの設計)、ビジュアルデザイン(ポスター・書籍・ウェブ・UIなど平面の情報伝達)、環境デザイン(インテリア・都市計画・サイン計画など空間の設計)の4つです。的場さんの言葉では「もののデザインはプロダクトデザイン、平面のデザインはビジュアルデザイン」と覚えるとわかりやすいとのことです。

専門外のデザイナーに頼むとどんな問題が起きますか?

エピソード内では複数の具体例が紹介されました。インテリアデザイナーがメニューやチラシを制作するケース、広告デザイナーが本を作ると本の開き・組みの方向を間違えるケース、ウェブデザイナーが印刷物を作るとCMYKの色指定や載せ・抜きの処理、断裁余白の設計がうまくいかないケースなどです。同じ「デザイナー」でも専門性が異なるため、期待した成果が出ないことがあります。

「書体の正当性」とはどういう意味ですか?

書体が歴史的に成立してきた順番のことです。猛出書体→明朝体→ゴシック体→ファンシー書体(デザイン書体)の順に成立しています。この順番を踏まえると、本文がゴシック体なのに見出しが明朝体というのはタイポグラファーとしては違和感があるとのこと。書体選びにも専門知識が必要で、印刷物の専門デザイナーでなければ気づきにくいポイントです。

グラフィックデザイナーでもできないことがあるのですか?

的場さん自身の例として、本やパッケージのデザインはするがイラストは描かない、ウェブのコーディングはしない、フォント制作もしないと話されています。タイポグラフィを専門にしていても外字や作字は作るがフォント全体の制作は別の仕事。イラストレーターでもレイアウトをする人もいるなど、同じジャンル内でも個人によって専門が異なります。

経営者はどうすれば正しいデザイナーを選べますか?

まず自社の課題を明確にすることが大切です。商品を良くしたいのか、伝え方を良くしたいのか、店舗体験を良くしたいのかで頼む相手が変わります。また、デザイナーのセカンドオピニオンを持つこと、デザイナーの友人を複数作ること、「どういうチームでお仕事されていますか?」と聞くことも推奨されています。専門家に頼めば成功する確率はぐんと上がると的場さんは話しています。

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番組情報

デザイン審美眼──社長の第六感をカタチにするデザインの話

タイポグラフィを探求し続けるデザイナー・的場仁利が、デザインの世界で積み上げられてきた「判断の原理」を経営者の言葉に翻訳し、社長の「第六感」を確かな判断軸に変えていくビジネス番組。AIがあらゆる選択肢を出力する時代に、「これは自社に合っているか」を見定める力——それが「デザイン審美眼」。毎週木曜配信。

メインMC

的場仁利
Mat N. Studio代表
https://japan-designers.jp/profile/1453/

タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。

サブMC

纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
https://www.ast-ride.com⁠

「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

matnuovo@gmail.com

制作

アストライド-Astride-(⁠https://www.ast-ride.com⁠

サウンドロゴ(クレジットコール):松島史奈

カバーデザイン

的場仁利(Mat N.Studio)

※ この番組は「THE VIOCE PLATFORM」から配信されています。企業の番組参加については こちら

記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英

アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。