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内製と外注の分かれ目。月6時間を自社で持てるか

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この記事でわかること

  • 外注したときに社内へ残る月6時間の中身
  • 内製へ切り替えると社内に乗る作業
  • フィラーの除去と会話の整理の中身
  • 音量の基準を毎回そろえる難しさ
  • 費用を自社の単価で計算する手順

商談の席で「これ、自分たちでもできますか」とお尋ねいただくことがあります。録音の機材は数万円で買えますし、編集のソフトにも無料のものがあります。ですから、やろうと思えば社内の担当者でも作れます。

分かれ目になるのは、社内で使える時間のほうです。アストライドへお任せいただいた場合、発注する側の作業は月6時間ほどで、収録日はそのうち3〜4時間にあたります。内製へ切り替えると、この6時間の外側にあった作業が、そのまま社内へ乗ります。

この記事では、その外側に何があるのかを工程の単位で並べます。そのうえで、内製が向いている場合と、外注が向いている場合を分けてお伝えします。


外注したときに社内へ残る月6時間

私たちはまず、お任せいただいた場合に発注する側で発生する作業を並べます。

作業月あたりの目安誰が動くか
収録(月1回)3〜4時間話し手と、同席する担当者
題材の確認と事前のやりとり1〜2時間担当者
公開前の音源確認1時間程度担当者

この3つを合計すると、発注する側の作業は月6時間ほどになります。年間では6時間×12ヶ月=72時間で、1人の担当者が月に1日弱を使う計算です。

週1回配信で年48本を作る場合も、収録は月1〜2回にまとめますから、社内が使う時間はここから大きくは増えません。1エピソードの収録は15分番組で30分程度です。そのため私たちは、収録日3〜4時間のあいだに複数本をまとめて録ります。

内製へ切り替えると社内に乗る作業

外注のときにアストライドが持っている工程は10あります。前半の5つは、企画立案、台本と質問の設計、収録とディレクション、進行役とサブMCの対応、そして編集です。後半の5つは、ノイズ除去とMA、番組サムネイルとBGM、配信入稿、概要欄とタイトルの作成、そして公開後の運用支援になります。

内製にすると、この10が社内の担当者の仕事になります。加えて、番組の立ち上げ時には5つの作業が必要です。企画構成案、クリエイティブ制作、音響設計、配信環境構築、そしてトレーラー制作・配信の5つで、こちらは番組を始める最初の1回だけ発生します。

年48本の番組であれば、社内の担当者が10の工程を年48回繰り返すことになります。この繰り返しを誰の時間で持つのかが、内製を選ぶときの最初の問いです。

編集 — 音源に至るまでの4つの工程

音源に至るまでの工程は4つあります。内訳は、不要部分のカット、フィラーの除去、会話の整理、そしてノイズ除去とMAになります。

工程何をしているか
不要部分のカット長い沈黙や、収録の前後に入った雑談を外す
フィラーの除去「えー」「あのー」「まあ」といったつなぎ言葉を取る
会話の整理言い直しや話題の立ち返りを整え、伝わる順番へ組み直す
ノイズ除去とMA環境音を減らし、各媒体のラウドネス基準へ合わせる

この4つのうち、社内でやってみたときに時間の読めない工程は、2つ目と3つ目にあたります。ここを順に書いていきます。

フィラーの除去 — 「えー」「あのー」「まあ」を1本ずつ取る

フィラーとは、「えー」「あのー」「まあ」といったつなぎ言葉のことです。話す人であれば誰の口からも出ますし、その場で聞いているぶんには気になりません。

音声にして耳だけで聴いた場合、この音は残ります。15分の番組の中に何十回と入りますので、聴く側は話の中身より先にそちらを拾ってしまいます。

私たちはこのフィラーを、1本ずつ丁寧に取り除いていきます。ただし、すべてを機械的に消すことはしていません。言い直しの直前に入るフィラーを消してしまうと、話し手が自分の言葉を直そうとしている動きまで見えなくなるためです。

どれを取ってどれを残すかという判断が、聴きやすさと自然さの両方を決めています。

会話の整理 — 集中しないと頭に入らない話を、聴き流せる順番へ

3つ目の工程は、会話そのものの整理です。

対談でも1人語りでも、話は録った順のままでは伝わりません。素材に入っているのは、言葉の言い直し、話題の立ち返り、そして途中で散漫になった会話です。この3つが入ったままの音源は、聴く側がじっくり集中しなければ頭に入らないものになります。

ポッドキャストは、多くの場合、移動中や作業中に聴かれるものです。聴く側に集中を求める音源は、その場面で最後まで聴かれません。ですから私たちは、聴き流していても筋が通る順番へ話を組み直します。

後半で出た一言を頭に持ってくると、同じ素材でも聞こえ方が変わります。どこを残してどこを削り、どう並べ替えるかという判断が、仕上がりを分けています。

私は音楽活動で楽曲制作を経験し、島村楽器「録れコングランプリ2014」で総合グランプリを受賞しました。音と間に対する判断は、ここが土台になっています。テレビとラジオで番組の構成と出演を続けてきた経験は、素材を並べ替える順番を決めるときに使っています。

音量 — 2つの数値を毎回そろえる

アストライドは、納品する音源のラウドネスを -14 LUFS、トゥルーピークを -1 dBTP に収めています。

指標基準外したときに起きること
ラウドネス-14 LUFS再生時にプラットフォーム側で音量が自動調整される
トゥルーピーク-1 dBTP再生機器によって音が割れる

数値そのものは、測定できるソフトを使えば社内でも確認できます。難しいのは、毎回そろえるほうです。話し手が変わり、収録の場所が変わり、マイクとの距離が変わっても、聴く側の音量が同じところに来るように整えます。

年48本の番組であれば、担当する人はこの作業を年48回続けることになります。1本だけ基準を外した回があると、その回で聴く側は音量のつまみに手を伸ばします。

配信入稿 — 4媒体それぞれの書式

音源は、Spotify、Apple Podcasts、Amazon Music、そしてKOEGURAの4媒体へ掲載します。掲載は回ごとに4件ですから、年48本の番組であれば48本×4媒体=年間192件の登録がたまります。

媒体によって書式の決まりが違います。異なるのは、エピソードの番号の振り方、シーズンの扱い、説明文で使える文字数の3つです。ここをそろえずに送った場合、媒体側の表示が崩れます。

概要欄の文章も回ごとに必要です。この文章は聴き手が番組を選ぶときに読む場所であり、同時に検索の対象にもなります。ですから私たちは、その回で扱った固有名詞をここへ入れます。

話を引き出す側 — 台本と質問の設計

内製で見落とされやすいのは、編集より前の工程です。誰に何を聞くかを決め、質問の順番を組むところから、収録の中身が決まります。

私はこれまで200社を超える企業で、経営者へのインタビューを続けてきました。取材先の選定から事前の打ち合わせ、本番での質問の設計までを一気通貫で担当し、経営者ご本人すら気づいていなかった想いを言葉に変えてきた場面があります。

社内の担当者が自社の社長へ質問する場合、この設計がとりわけ難しくなります。相手の答えをあらかじめ知っているぶん、聞かずに済ませてしまう質問が出てくるためです。

費用をどう比べるか

月額の料金は、月1回配信で150,000円、月2回で200,000円、週1回で250,000円です(いずれも税別)。

配信頻度年間本数月額(税別)1本あたり
月1回12本150,000円150,000円×12ヶ月÷12本=150,000円
月2回24本200,000円200,000円×12ヶ月÷24本=100,000円
週1回48本250,000円250,000円×12ヶ月÷48本=62,500円

内製と比べるときは、上に並べた10の工程に社内で何時間かかるかを見積もり、自社の人件費単価を掛けてください。ここでアストライドの側から「編集は1本あたり何時間」という一般的な数字をお出しすることはしていません。担当者の慣れによって数倍の幅が出るためです。

見積もるときは、機材と場所の費用も足してください。外注の場合、録音スタジオのレンタル費や交通費は実費として別途ご請求しますから、内製でも同じ費用がかかります。

内製が向いている場合

社内に音の編集を仕事にしてきた人がいて、その人の時間を月に確保できるのであれば、内製が向いています。フィラーをどこまで取るか、会話をどう並べ替えるかという判断を、その方がすでにお持ちだからです。

配信の頻度が月1回で、1本あたり15分に収まる番組も、内製で回りやすい形です。年12本であれば、担当する人は10の工程を年12回繰り返す計算になります。

話し手が社内に固定されていて、外部のゲストを招かない番組も、事前のやりとりが少なくて済みます。

外注が向いている場合

担当者が他の業務と兼務している場合、外注のほうが続きます。編集の作業は、締め切りのある業務に押し出されやすいためです。

外部のゲストを招く番組も、外注が向いています。相手の会社へ日程を打診し、当日の進行を組み、公開前の確認を取る作業が回ごとに発生するためです。

社外へ出す番組で、音の仕上がりを毎回そろえたい場合も同じです。1本だけ音量が違う回があると、その番組の作り手への信頼がそこで下がります。

途中で切り替えるという選び方

最初の半年を外注で立ち上げ、その後で内製へ切り替える進め方もあります。

立ち上げ時に作る5つのもの、つまり企画構成案、番組サムネイル、BGM・サウンドロゴ、RSSフィード、そしてトレーラーは、一度作れば番組が続くかぎり使えます。アストライドの最低契約期間は、第1回の公開日から6ヶ月です。御社はこの期間で立ち上げと運用の形を作り、そのうえで社内に移すという判断をお取りいただけます。

逆に、内製で始めて途中から外注へ移る形も取れます。その場合、私たちはそれまでの音源と設計をお預かりして、音量の基準をそろえ直すところから始めます。

まとめ

外注した場合、発注する側の作業は月6時間ほどで、年間では72時間になります。内製へ切り替えると、この6時間の外側にあった10の工程が社内へ乗ります。

10の工程のうち、作業量が読みにくいのはフィラーの除去と会話の整理です。作業する人は、「えー」「あのー」「まあ」をどれだけ取り、言い直しや話題の立ち返りをどう整えるかを1本ごとに判断します。この判断が仕上がりを分けており、そこは慣れによって時間が数倍変わります。

音量には -14 LUFS と -1 dBTP という基準があり、年48本の番組であればこの作業を年48回続けます。配信入稿は4媒体ぶんで、年間192件の登録になります。

お読みいただいたあとは、社内で担当する方の月あたりの空き時間を書き出してみてください。その時間が10の工程に足りるかどうかが、内製と外注の分かれ目にあたります。

月額と年間の総額については、ポッドキャスト制作の費用は月いくらかで詳しく記載しています。

この記事からわかるQ&A

自社で作ると費用はいくら安くなりますか

社内でかかる時間を見積もり、自社の人件費単価を掛けて比べてください。外注の月額は月1回配信で150,000円、月2回で200,000円、週1回で250,000円です(税別)。週1回のプランの場合、1本あたりの費用は250,000円×12ヶ月÷48本=62,500円という計算になります。機材費と、録音スタジオのレンタル費や交通費といった実費は、内製でも同じようにかかります。

外注すると社内ではどれくらいの作業が発生しますか

月6時間ほどが目安です。内訳は、収録が3〜4時間、題材の確認と事前のやりとりが1〜2時間、公開前の音源確認が1時間程度になります。年間では6時間×12ヶ月=72時間です。週1回配信で年48本を作る場合も収録は月1〜2回にまとめますから、社内の時間は大きくは増えません。

編集には何が含まれますか

編集には、4つの工程が含まれます。中身は、不要部分のカット、フィラーの除去、会話の整理、そしてノイズ除去とMAになります。フィラーとは「えー」「あのー」「まあ」といったつなぎ言葉のことで、私たちはこれを1本ずつ取り除きます。会話の整理では、言い直し、話題の立ち返り、散漫になった会話を、聴き流していても筋が通る順番へ組み直します。

音量の基準は自分たちでも守れますか

測定できるソフトを使えば、-14 LUFS と -1 dBTP という数値そのものは社内でも確認できます。難しいのは毎回そろえるほうで、年48本の番組であればこの作業を年48回続けることになります。話し手も収録場所もマイクとの距離も回ごとに変わるためです。

途中で内製へ切り替えられますか

切り替えられます。立ち上げ時に作る5つ、つまり企画構成案、番組サムネイル、BGM・サウンドロゴ、RSSフィード、トレーラーは、一度作れば番組が続くかぎり使えます。アストライドの最低契約期間は、第1回の公開日から6ヶ月です。この期間で運用の形を作ってから社内へ移すという進め方も、お選びいただけます。

出典

  • アストライド「ポッドキャスト制作・運用代行 月15万円〜|収録は月1回|三重・全国対応」月額3プラン・配信頻度別の年間本数・番組尺15分・発注側の作業時間・最低契約期間・追加料金(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/
  • アストライド「社内ポッドキャストの導入と運用|条件・社内工数・費用」ラウドネス -14 LUFS・トゥルーピーク -1 dBTP・収録日3〜4時間(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/internal/
  • アストライド「ポッドキャスト制作・運用代行 月15万円〜|収録は月1回|三重・全国対応」提供内容10項目・フィラー(「えー」「あのー」「まあ」)の除去・言い直しや話題の立ち返りを含む会話の整理・各プラットフォームのラウドネス基準への適合(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/
  • アストライド「ポッドキャスト番組制作のご提案」2026年6月26日版・全18ページ p17(初期設計導入費の内訳5項目・各プラン共通のその他仕様)/p2(代表の受賞歴・4つの力)/p3(音と間に対する感性、質問設計の一気通貫、構成力)
  • アストライド「経営者インタビュー」インタビュー実績200社以上(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-interview/

記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英

アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。