Home ナレッジポッドキャスト制作の納品物は何か。お渡しする4つと、品質の基準

ポッドキャスト制作の納品物は何か。お渡しする4つと、品質の基準

,

この記事でわかること

  • お渡しする4つのもの
  • 音源の音量を決める2つの数値
  • 概要欄が検索に関わる理由
  • 番組の設計が資産になる形
  • 配信先4媒体への掲載

商談の席で「納品物は何になりますか」とお尋ねいただくことがあります。映像制作であれば動画ファイルがお手元に届きますから、音声でも同じように、何が届くのかを確かめたくなるのだと考えています。

ポッドキャストでお渡しするものは4つあります。その4つは、音源そのもの、配信先4媒体への掲載、概要欄の文章、そして番組の設計になります。このうち最初の3つは回ごとに増えていき、4つ目は立ち上げ時に一度作って使い続けます。

この記事では、4つそれぞれについて、何をお渡しするのか、その品質を何で判断しているのかをお伝えします。音源の音量には数値の基準がありますから、そこも合わせて記載していきます。


お渡しする4つのもの

私たちはまず、4つの内訳と、それぞれの品質を決めるものを一覧でお伝えします。

お渡しするもの増え方品質を決めるもの
音源(MP3)回ごとに1本ラウドネスとトゥルーピークの2つの数値
配信先への掲載回ごとに4媒体各媒体の書式に沿った登録
概要欄の文章回ごとに1本検索で見つかる語が入っているか
番組の設計立ち上げ時に一度年間の題材が並んでいるか

年48本の番組であれば、1年で音源が48本、掲載が192件、概要欄が48本たまります。番組の設計だけは、増えることなく1つのまま使い続けます。

音源 — 2つの数値で音量を決める

回ごとに納品するのは、編集を終えた音源です。この音源の音量について、アストライドは2つの数値を必ず守るようにしています。

指標基準外したときに起きること
ラウドネス-14 LUFS再生時にプラットフォーム側で音量が自動調整される
トゥルーピーク-1 dBTP再生機器によって音が割れる

ラウドネスとは、人が感じる音の大きさを数値にしたものです。各プラットフォームは再生時に音量をそろえる仕組みを持っていますから、この範囲から外れた音源は自動で調整されます。調整が入ると、こちらが意図した聞こえ方から離れていきます。

トゥルーピークのほうは、音の波形が瞬間的に到達する最大値を示す数値です。-1 dBTP に収めておくと、圧縮して配信したときにも音が割れません。

音源に至るまでの工程は4つです。内訳は、不要部分のカット、フィラー(「えー」「あのー」「まあ」といったつなぎ言葉)の除去、会話の整理、そしてノイズ除去とMAになります。私たちはこの4つを1本ごとに行います。年48本の番組であれば、私たちはこの工程を1年で48回繰り返す計算になります。

私は音楽活動で楽曲制作を経験し、島村楽器「録れコングランプリ2014」で総合グランプリを受賞しました。音と間に対する判断は、ここが土台になっています。数値の基準を満たすことと、聴いて心地よいことは、それぞれ別の判断にあたります。

配信先への掲載 — 4媒体へ回ごとに登録する

音源は、Spotify、Apple Podcasts、Amazon Music、そしてKOEGURAの4媒体へ掲載します。掲載は回ごとに4件です。年48本の番組であれば、48本×4媒体=年間192件の掲載がたまります。

掲載の仕組みは、番組ごとに発行したRSSフィードを各媒体が読み込む形です。したがって私たちが回ごとに手を動かすのは、フィードへ登録する情報を整えるところになります。

媒体によって書式の決まりが違います。異なるのは、エピソードの番号の振り方、シーズンの扱い、説明文で使える文字数の3つです。ここをそろえずに送った場合、媒体側の表示が崩れます。

概要欄の文章 — 検索で見つかる場所

私たちは回ごとに、概要欄の文章を作成します。この文章は、聴き手が番組を選ぶときに読む場所であり、同時に検索の対象にもなります。

聴き手は、配信先の一覧でタイトルと画像を見て、興味を持ったら概要欄を開きます。ここで何が語られる回なのかが分からなければ、再生には進みません。

概要欄には、その回で扱った固有名詞を入れます。入れる語は、会社名、地名、業界の用語、ゲストの肩書きの4種類です。これらの語が入っていると、その語で検索した人が回にたどり着けます。音源そのものは検索の対象になりませんから、概要欄が唯一の入口です。

番組の設計 — 一度作って使い続けるもの

4つ目にあたるのが、番組の設計です。この設計は立ち上げ時に一度作り、番組が続くかぎり同じものを使い続けます。

設計に含まれる項目は、コンセプト、聴いてほしい相手の定義、そして年間のエピソード案の3つです。年48本の番組であれば、48個の題材が並んだ状態が納品物にあたります。

この設計は、番組を止めたあとも御社に残り続けます。話す題材を並べる作業は、自社が何を語れる会社なのかを棚卸しする作業でもあるからです。並んだ48個の題材は、採用の場面でも、営業の資料でも使えます。

番組サムネイル(アートワーク)とBGM・サウンドロゴも、立ち上げ時の納品物です。番組が続くかぎり、同じ絵が並び、同じ音が鳴ります。

月額に含まれるもの、含まれないもの

回ごとの納品に至るまでの作業を、私たちは月額の範囲で進めます。含まれる作業は10あります。前半の5つは、企画立案、台本・質問設計、収録とディレクション、進行役やサブMCの対応、そして編集です。後半の5つは、ノイズ除去とMA、番組サムネイルとBGM、配信入稿、概要欄とタイトルの作成、そして公開後の運用支援になります。

10番目の公開後の運用支援には、三重県の経営者を中心としたメーリングリストで番組配信を告知する運用も含まれます。

月額の外に置いているのは、番組尺15分の超過、収録時間の超過、別日の収録、2回目以降の音源修正、そして交通費の5つです。

納品物に含まれないもの

私たちが納品物に含めていないものとしては、次の2つが挙げられます。

ひとつは聴取ログで、こちらは匿名の集計値です。回ごとの再生数、完了率、聴かれた時間帯の3つまでは分かりますが、誰がどこまで聴いたかを個人単位で確認する使い方はできません。配信基盤に、再生する側へログインを促す仕組みがないためです。

収録した素材のうち、編集で削った部分も納品物には含めていません。1エピソードあたりの収録は30分程度で、そこから15分の番組を作りますから、およそ半分は残らない計算になります。削った部分を別の回で使いたい場合は、収録の前にお申しつけください。

まとめ

ポッドキャスト制作でお渡しするのは、音源、配信先4媒体への掲載、概要欄の文章、そして番組の設計の4つです。

音源はラウドネス -14 LUFS、トゥルーピーク -1 dBTP に収めます。この範囲を外すと、再生時に音量が自動調整されたり、再生機器によって音が割れたりします。

配信先への掲載は回ごとに4件で、年48本の番組であれば年間192件です。概要欄には、その回で扱った固有名詞を入れます。音源そのものは検索の対象になりませんから、概要欄が唯一の入口となります。

番組の設計は立ち上げ時に一度作り、番組を止めたあとも残ります。並んだ48個の題材は、採用でも営業でも使えます。

お読みいただいたあとは、自社が語れる題材を10個ほど書き出してみてください。その10個が、番組の設計の出発点になります。

初期費用に含まれる作業の内訳については、番組開設の初期費用20万円は何に使われるかで詳しく記載しています。月額と年間の総額については、ポッドキャスト制作の費用は月いくらかをご覧ください。

この記事からわかるQ&A

納品されるのは音源だけですか

お渡しするものは、音源のほかに3つあります。残る3つは、配信先4媒体への掲載、概要欄の文章、そして番組の設計です。音源と掲載と概要欄は回ごとに増え、年48本の番組であれば1年で音源48本、掲載192件、概要欄48本がたまります。番組の設計は立ち上げ時に一度作り、そのまま使い続けます。

音源の品質はどう決まりますか

2つの数値で決まります。基準は、ラウドネスが -14 LUFS、トゥルーピークが -1 dBTP です。この範囲を外すと、再生時にプラットフォーム側で音量が自動調整されたり、再生機器によって音が割れたりします。音源に至るまでの工程は、不要部分のカット、フィラーの除去、会話の整理、ノイズ除去とMAの4つです。

概要欄には何を書くのですか

概要欄には、その回で扱った固有名詞を入れます。入れる語は、会社名、地名、業界の用語、ゲストの肩書きの4種類です。年48本の番組であれば、概要欄も年間48本たまります。音源そのものは検索の対象になりませんから、概要欄がその回にたどり着く唯一の入口となります。

聴いた人が誰かは分かりますか

分かりません。聴取ログは匿名の集計値で、取れる数字は回ごとの再生数、完了率、聴かれた時間帯の3つです。配信基盤に、再生する側へログインを促す仕組みがないためです。

編集で削った素材はもらえますか

標準の納品物には含めていません。1エピソードあたりの収録は30分程度で、そこから15分の番組を作りますから、30分−15分=15分ぶん、およそ半分は残らない計算になります。削った部分を別の回で使いたい場合は、収録の前にお申しつけください。

出典

  • アストライド「ポッドキャスト制作・運用代行 月15万円〜|収録は月1回|三重・全国対応」番組尺・配信先4媒体・配信頻度別の年間本数・追加料金5項目(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/
  • アストライド「社内ポッドキャストの導入と運用|条件・社内工数・費用」ラウドネス -14 LUFS・トゥルーピーク -1 dBTP・聴取ログが匿名の集計値であること(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/internal/
  • アストライド「ポッドキャスト番組制作のご提案」2026年6月26日版 p15(提供内容8項目)/p17(初期設計導入費の内訳・各プラン共通のその他仕様)/p2(代表の受賞歴)/p3(音と間に対する感性が収録・編集・MAへ反映されていること)
  • アストライド「経営者インタビュー」インタビュー実績200社以上(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-interview/
  • アストライド「ポッドキャストで新規開拓に取り組む|取材依頼から商談までの設計」CBN伴走支援の運用条件(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/networking/

記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英

アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。