アストライドは、経営者インタビューとポッドキャストを外向けの広報施策としてはお売りしていません。ご相談の入口で「広報の予算で考えたい」とうかがった場合も、私たちはその枠での提案を控えています。
理由は、広報の施策として売った場合に、買い手が再生回数でその成果を評価しようとされるためです。再生回数という数字で測れる範囲は、私たちが持っているものよりずっと狭いところにあります。
この記事では、その判断の理由を書きます。あわせて、私たちが代わりに置いている使い道と、広報としてお使いになる場合の条件もお伝えします。
広報として売った場合に起きること
広報の施策としてご提案した場合、決裁の場では他の施策と並べて比べられます。
| 施策 | 見られる数字 |
|---|---|
| Web広告 | 表示回数、クリック数、費用対効果 |
| プレスリリース | 掲載媒体数、記事化の件数 |
| SNS運用 | フォロワー数、表示回数 |
| ポッドキャスト | 再生回数 |
表の4行目に置かれた時点で、番組は再生回数で評価される対象になります。他の3つが数字で並んでいる場に、番組だけが別の物差しで入ることは難しくなります。
再生回数で測れる範囲
再生回数という数字で分かることには、限りがあります。
聴取ログは匿名の集計値です。私たちが取れるのは、回ごとの再生数、最後まで聴かれた割合、そして聴かれた時間帯の3つになります。配信基盤に、再生する側へログインを促す仕組みがないためです。
誰が聴いたかを個人単位で確認する使い方は、仕様として行えません。取引先の担当者が聴いてくださったのか、社員が聴いたのか、まったく無関係の方が聴いたのか。私たちがこの区別を、数字の側から付けることはできません。
測定の範囲については、ポッドキャストの成果はどこまで測れるかで詳しく記載しています。
数字を目標に置いたときに番組が変わる
再生回数を番組の目標に据えた場合、番組の作り方のほうが変わります。
変わるのは3つです。番組のタイトルは一般的で強い言葉に寄り、話す中身は業界の一般論に寄り、尺は短いほうへ縮みます。変わった先で、番組からその回の固有名詞が消えていきます。
固有名詞が消えた場合、検索からその回にたどり着く経路もなくなります。音源そのものは検索の対象になりませんので、タイトルと概要欄の文章が唯一の入口にあたります。
番組が変わる筋道については、再生回数を目標に置くと、番組の何が変わるかで詳しく記載しています。
私たちが代わりに置いている使い道
では何のために作るのかという点について、私たちは4つを置いています。
- 商談の場で、自社の考えを伝える1本として聴いてもらう
- 社内で、経営者の考えを共有する材料にする
- 採用の場面で、入る前にその会社の空気を知ってもらう
- ゲスト回を通じて、社外の方との関係を作る
このうち4つ目は、私が5年間で確かめてきた形です。私は2018年から2023年まで毎週、経営者インタビューを制作し、250社を超える会社をたずねました。その多くは、前の回のゲストからのご紹介でつながっています。
紹介がつながる仕組みについては、紹介が連鎖する構造で詳しく記載しています。
番組が実際に使われている場面
アストライドは自社でも4つの番組を制作しています。
| 番組名 | 公開エピソード数 |
|---|---|
| Webマーケティング特捜部 | 34回 |
| デザイン審美眼 | 34回 |
| ガンジス川でスクロール | 21回 |
| 三重ノチカラ | 8回 |
4番組の公開回数は、合計で34回+34回+21回+8回=97回になっています。私たちがこの97回をどこで使ってきたかというと、商談の席と、初めてお会いする方との会話の中でした。
「その話は第◯回で詳しくお話ししています」と伝えられる状態は、その場で説明を尽くすより早く届きます。97回のうち、この形で使えた回は限られていますが、使える回が1本あるだけで会話の入り方は変わります。
広報としてお使いになる場合の条件
番組を広報の文脈でお使いになること自体は、成り立ちます。私たちがお願いしているのは、評価の物差しを先に決めていただくことです。
再生回数を評価の中心に置かれる場合、私たちは番組の作り方を変えることになります。私たちが取るのは、固有名詞を外し、話題を一般化し、尺を短くする方向です。この形をご希望であれば、私たちはそのようにお作りします。
ただしその番組は、商談の場で「弊社のこの取り組みについて話した回です」とお伝えできる1本にはなりません。どちらを取るかは、御社の側でお決めいただく話になります。
採用広報として使う場合の設計は、求人票で伝わらないものは何かをご覧ください。
この判断がご相談の場に出てくる場面
商談の席で「再生回数はどれくらい出ますか」というご質問をいただくことがあります。決裁の場で数字を求められるお立場を考えれば、私たちはこれを当然のご質問だと受け止めています。
その場で私たちがお伝えしているのは、数字をお約束できないことと、その理由です。番組と題材によって幅が大きく出るためであり、聴取ログで取れるのが匿名の集計値3項目に限られるためでもあります。
このご質問が出てこない商談は、番組の使い道が最初から決まっている場合です。私たちは、そういうご相談を増やしていきたいと考えています。
まとめ
アストライドは、経営者インタビューとポッドキャストを外向けの広報施策としてはお売りしていません。広報の枠で並べられた場合、番組は再生回数で評価される対象になるためです。
再生回数で分かることには限りがあります。聴取ログは匿名の集計値で、取れるのは回ごとの再生数、最後まで聴かれた割合、聴かれた時間帯の3つです。
再生回数を目標に据えた場合、番組の作り方のほうが変わります。番組のタイトルは一般的な言葉に寄り、話す中身は一般論に寄り、尺は短いほうへ縮み、その回の固有名詞が消えていきます。
私たちが代わりに置いている使い道は4つです。1つ目は商談の場で聴いてもらうこと、2つ目は社内で経営者の考えを共有することになります。3つ目は採用の場面で会社の空気を知ってもらうこと、4つ目はゲスト回を通じて社外の方との関係を作ることです。
もし社内で番組の企画をお持ちであれば、何のために作るのかを先に1つだけ決めてみてください。その1つが決まると、番組の作り方も決まってきます。
この記事からわかるQ&A
広報の予算では相談できませんか
ご相談自体はお受けしています。ただし私たちは、広報の施策としての枠でのご提案を控えています。広報の枠に並べられた場合、番組はWeb広告やプレスリリースと同じ場で再生回数によって評価されるためです。
再生回数では何が分からないのですか
誰が聴いたかが分かりません。聴取ログは匿名の集計値で、取れるのは回ごとの再生数、最後まで聴かれた割合、聴かれた時間帯の3つです。配信基盤に再生する側へログインを促す仕組みがありませんので、取引先の担当者が聴いたのか社員が聴いたのかという区別も付けられません。
それでも再生回数を目標にしたい場合はどうなりますか
私たちは番組の作り方を変えることになります。私たちが取るのは、固有名詞を外し、話題を一般化し、尺を短くする方向です。ただしその番組は、商談の場で「弊社のこの取り組みについて話した回です」とお伝えできる1本にはなりません。どちらを取るかは、御社の側でお決めいただく話になります。
では何のために作るのですか
私たちは4つの使い道を置いています。1つ目は商談の場で自社の考えを伝える1本として聴いてもらうこと、2つ目は社内で経営者の考えを共有する材料にすることです。3つ目は採用の場面で会社の空気を知ってもらうこと、4つ目はゲスト回を通じて社外の方との関係を作ることになります。
自社の番組はどう使っているのですか
アストライドの自社4番組は、合計で34回+34回+21回+8回=97回を公開しています。私たちがこの97回を使ってきたのは、商談の席と、初めてお会いする方との会話の中でした。「その話は第◯回で詳しくお話ししています」と伝えられる回が1本あるだけで、会話の入り方が変わります。
出典
- 纐纈智英(アストライド代表)による判断記録「コラム制作の前提条件」2026年8月9日版・確定2件(経営者インタビューとポッドキャストを外向けの広報施策として売らないこと、評価の物差しを先に決めていただくこと)
- アストライド「社内ポッドキャストの導入と運用|条件・社内工数・費用」聴取ログが匿名の集計値であること・取得できる3項目(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/internal/
- 株式会社アストライド「KOEGURA 仕様書」v0.6・2026年時点 §F7(聴取ログは匿名の集計値であり、ログインの仕組みを持たないため個人単位の視聴管理を行えないこと)
- アストライド 自社制作ポッドキャスト4番組(Webマーケティング特捜部34回/デザイン審美眼34回/ガンジス川でスクロール21回/三重ノチカラ8回、合計97回、2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-podcast/
- アストライド「経営者インタビュー」インタビュー実績200社以上(2026年8月時点) https://ast-ride.com/service/service-interview/
- 纐纈智英「CBN営業戦略」講演台本 v17(2026年6月18日/伝七ステーションでの2018年から2023年まで5年間・毎週の経営者インタビュー制作、訪問250社以上・経営者200名超、一度の対談で初対面の距離が変わり紹介が連鎖すること)
記事を書いた人

アストライド代表 纐纈 智英
アストライド代表。「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した「論理的思考(左脳)」と、音楽コンテストでグランプリを受賞するなど「芸術的感性(右脳)」を併せ持つ、異色のバックグラウンド。これまでに200社以上の経営者インタビューを行った経験を活かし、経営者すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出して映像化する。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
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