#09 AIがいるからこそ人間の不完全さが光る|書家とデザイナーが語る創造性
内藤健司
みなりパートナーズ株式会社 代表取締役
メインMC
纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
MC
Benyapa Parndet (Benji)
ゲスト
増田海音
ゲスト
今日のテーマは「AI時代に書家・デザイナーが残せる価値」です。書家・増田海音さんとタイ人デザイナー・ベンジーさんを引き続きゲストに迎え、AIが急速に広がる中でアーティストはどう生き残るのかを語り合いました。「それAIでよくない?」と言われる現場の声から、AIに頼りすぎることで気づかぬうちにクリエイティビティが失われるリスク、ジブリ風AI生成が溢れる時代に人の不完全さが価値を持つ未来観まで、AI時代の創造性のあり方を多角的に掘り下げます。
このエピソードで話していること
- 書家・増田海音さんとタイ人デザイナー・ベンジーさんを迎えたAI論議
- 「それAIでよくない?」と言われるたびに考える、完璧すぎる気持ち悪さ
- AIで「これで100点」と思った瞬間にアーティストではなくなる
- AIに頼りすぎると気づかぬうちにロボット化するリスク
- ジブリ風AI生成が溢れる時代に、人の不完全さが価値を持つ
- タイ語の複雑さがAIには再現できない文化的アドバンテージ
- 知識・伝え方・愛嬌の3軸で考えるAI時代のポジショニング
こんな方におすすめ
- AI活用と人間の創造性のバランスに悩んでいる経営者・クリエイター
- 自社の商品やサービスにアーティストの価値を取り入れたい方
- AIで簡単に作れる時代の差別化戦略を考えたい方
- 社是やロゴに込める「思い」を大切にしたい経営者
- タイやインドのクリエイティブシーンに興味がある方
このエピソードからわかるQ&A
AIで十分と言われた時、アーティストやデザイナーはどう答えればいいですか?
内藤さんはビジネスマッチングで「それってAIでいいんじゃないですか」と言われることが多いそうです。実際、業種や用途によってはAIで十分なものもあります。ただし完璧すぎるがゆえの気持ち悪さもあり、優秀なデザイナー・書家はAIとは違う価値を出し続けられると答えているとのこと。否定するのではなく、AIの限界と人間の役割を整理して伝えることが重要です。
AIに頼りすぎることのリスクは何ですか?
AIを気軽に使い続けると、自身のクリエイティビティや創造性が衰え、気づかないうちに「アーティストだった人がアーティストではなくなる」リスクがあると、増田海音さんとベンジーさんが指摘しています。便利な反面、思考や計算をAIに丸投げすることでスキルそのものが減っていく。利便性と自分の成長のバランスを意識的に取る必要があります。
AI生成が当たり前になる時代、人間の価値はどこに残りますか?
ジブリ風やディズニーっぽいAI画像が溢れる時代になると、「これもAI、あれもAI」とすぐ見抜かれるようになり、逆に人が作った不完全さや個性が魅力的に映る時代が来ると纐纈は語っています。AIに置き換えられない「思い」「過程」「人と人とのコミュニケーション」が、企業ブランドや作品の差別化要素になります。
タイ語のような複雑な文字はAIで再現できないのですか?
ベンジーさんは、タイ語のアルファベットは複雑でAIではコピーや生成が難しく、タイ国内では「AIアートはポスター生成などで使い物にならない」と言われていると説明しています。タイ語は今のところAIにとって苦手分野であり、複雑な文化的背景を持つ表現はAIの限界がはっきり現れる領域になっています。
AI時代のポジショニング戦略はどう組み立てればよいですか?
増田海音さんは「知識・伝え方・愛嬌」の3軸を提案しています。知識はAIが優勢になるため中の上くらいで十分。残りを人間ならではの愛嬌や伝え方のデザインで磨くことで、「この人じゃないとダメだ」と思われる存在になれる。AIを排除するのではなく、AIで補える部分は補い、自分にしかできない部分を意識的に伸ばす戦略です。
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ゲスト
Benyapa Parndet (Benji)
「デジタルロジックと普遍的な美学の調和」という理念を体現するデザイナー。
タイ国家レベルのデジタルトランスフォーメーションを推進するPEAのUX/UIデザイナーとして、複雑な組織構造を人間中心のデジタル体験へと変換することに携わっている。同時に、Minari Partnersではオールラウンドデザイナーとして幅広い創造的役割を担う。
デザイン思考とデザインリサーチを実践の核に置き、データと論理の世界を感性と結びつけることで、本質的な課題解決を追求する。また、壁にぶつかっているデザイナーやアーティストが自分だけの表現スタイルを見出せるよう、メンターとして寄り添い道を照らすことも大切にしている。
生まれながらの文化探求者として、世界各地のイノベーション、視点、文化から絶えず刺激を受け続けている。そこから生まれる「グローバルな感覚」と「独自の深み」を融合したデザインビジョンを持ち、「システムと美」「機能と感情」の境界を問い直し、解体することを常に志している。
増田海音
高校と大学にて書道を 専攻し、書家として活動中。 変体仮名の読み書きを得意とし、現代で使われない文字を操れることに自尊心がある。 ノリと勢い、一発書きの成功率と誤魔化す能力に長けている。
関心分野は歴史、文化、言語、バイオetc.と徐々に広がり、博識なおばあちゃんになることを夢見る。年齢、性別、人種、次元を超えて友達をたくさんつくりたい。
メインMC
内藤健司
みなりパートナーズ株式会社 代表取締役
https://minari-partners.co.jp/
アイシン(旧アイシン精機)で13年間、製造業の調達業務に従事。うちインド駐在4年を含む現場経験を持つ。その後KPMGコンサルティングでシニアマネージャーとして5年間を経て、2025年に独立。現在はサプライチェーン戦略・調達コスト削減・インド北部における業務支援を専門とする。インド企業・インド人との直接的なパイプを持ち、日本人ネットワーク経由ではない現場のリアルを知り尽くした実践者。美術学生サポート財団 理事長。著書に『それでもWin-Winなコンサル転職』。
MC
纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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