#26 30分早く終わる計画を立てる ── 時間を守らせる文化は、ボスが作る
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内藤健司
メインMC
纐纈智英
MC
ディーパック・バット
ゲスト
スレッシュ・ネヘラ
ゲスト
今日はゲスト回の後編。インドでEPC(設計・調達・施工)を一気通貫で手がけるSBDB EPCMのディーパック・バットさんと、S N Material SolutionsのCEOスレッシュ・ネヘラさんです。遅刻がオンタイムと言われる国で、なぜディーパックさんのチームは時間どおりに動くのか。大学時代に3時間見続けた一人の日本人の話から、半時間のバッファーを文化にする管理術、そして5年後のビジョンまで。
このエピソードで話していること
- 古代のインドには素晴らしい建築があった。だが発展のために品質と安全にお金を回せない時代が長く続き、建設現場で作業着も履き物もない人を見てきた。日本と比べて足りないものを一つ挙げるなら、前回スレッシュさんが言った「時間の尊重」だとディーパックさんは言う
- ディーパックさんの転機は建築を学んだ大学時代。マハラシュトラ州の工場見学で、現場に立つ日本人が15分ごとにノートを取るのを3時間見続けた。終業時に尋ねると「この15分で何を成し遂げ、時間をどこに使ったかを書き、一日の終わりに要約して上司へ送っている」。それが自分の仕事観を変えた
- 時間を守らせる仕組みは「水は上から流れる」。チームに時間どおり動いてほしければ自分が先に動く。今日やると決めたことは、安全と品質を削らずに30分早く終える計画を立てさせる。すると社員は自然と前倒しで動き、スレッシュさんが不意に訪ねてもチームは打ち合わせの準備ができている
- なぜ真似できないのか。内藤健司さんの見立てでは、ディーパックさんは設計から施工まで自社で抱え、作業者の昇格や評価を決めるボスだから指示が通る。日系ゼネコンがインドに出ても、実際に工事をするのはインド人で、日本人と作業者の間には何階層も入る。評価者でない人の指示は聞かれない。だからSBDBは、日系より安く純粋なローカルよりやや高いが、「遅れる・払わない・また明日」という減点が少ない
- 5年後のビジョン。ディーパックさんは、インドで竹中や三井住友建設と直接競合できる会社になること、そして自分が建てた工場で製造する側になること。スレッシュさんは、アイシンやデンソー、ジェイテクトといったティア1にとって、納期どおり、納期より早く、正確に届ける最良のサプライヤーになること
こんな方におすすめ
- インドの現地パートナーに、納期や品質をどう守らせるか悩んでいる
- インドで工場の増築や新設を検討している経営者
- 現地スタッフのマネジメントが、指示だけで終わっている
- 日系ゼネコンと現地ゼネコンの違いを、実務の目線で知りたい
- インド人経営者が日本から何を学んだのか、本人の言葉で聞きたい
このエピソードからわかるQ&A
インドの現場に時間を守らせるには、どうすればよいですか?
ディーパック・バットさんの方法は、安全と品質を削らずに「30分早く終える」計画を立てさせることです。社員は自然と前倒しで動き、不意の訪問でも打ち合わせの準備ができています。まず自分が先に動く「水は上から流れる」が前提です。
ディーパックさんの仕事観を変えた出来事とは?
大学の工場見学で、現場に立つ日本人が15分ごとにノートを取るのを3時間見続けたことです。「この15分で何を成し遂げ、時間をどこに使ったかを書き、一日の終わりに要約して上司へ送る」と教えられ、それが転機になりました。
日系ゼネコンが同じことをできないのは、なぜですか?
実際に工事をするのはインド人で、日本人と作業者の間に何階層も入るからです。評価者でない人の指示は聞かれません。ディーパックさんは設計から施工まで自社で抱え、昇格や評価を決めるボスなので指示が通ります。
SBDB EPCMの価格は、日系や現地企業と比べてどうですか?
内藤健司の見立てでは、日系より安く、純粋なローカルよりやや高い水準です。その差は「遅れる・払わない・また明日」といった減点が少ないことにあり、同じお金を払うなら候補に入れる価値がある会社だと言います。
お二人の5年後のビジョンは?
ディーパックさんは、インドで竹中工務店や三井住友建設と直接競合できる会社になること、そして自分が建てた工場で製造する側になること。スレッシュ・ネヘラさんは、ティア1にとって納期どおり、納期より早く、正確に届ける最良のサプライヤーになることです。
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ゲスト
ディーパック・バット
SBDB EPCM ディレクター
建築設計とEPC(設計・調達・施工)の分野で20年。Hero Cyclesでプロジェクト統括を8年務め、グルガオンの大型ホテルやHero本社などを手がけた。2023年にSBDB EPCMを創業。日系企業と同じ進め方で工場を建てることを掲げ、品質と安全の基準を日本に置く。
スレッシュ・ネヘラ
S N Material Solutions CEO
新卒から日系企業3社で調達と設計を学び、2024年に独立。インド・マネサールに本社を置くS N Material SolutionsのCEO。アイシン(AHL)では内藤健司と同じ調達チームで約4年を過ごした。鳥取県で1年働いた経験があり、日常会話レベルの日本語を話す。
メインMC
内藤健司
みなりパートナーズ株式会社 代表取締役
https://minari-partners.co.jp/
アイシン(旧アイシン精機)で13年間、製造業の調達業務に従事。うちインド駐在4年を含む現場経験を持つ。その後KPMGコンサルティングでシニアマネージャーとして5年間を経て、2025年に独立。現在はサプライチェーン戦略・調達コスト削減・インド北部における業務支援を専門とする。インド企業・インド人との直接的なパイプを持ち、日本人ネットワーク経由ではない現場のリアルを知り尽くした実践者。美術学生サポート財団 理事長。著書に『それでもWin-Winなコンサル転職』。
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纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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