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ガンジス川でスクロール 2026.10.01 21分44秒

#27 弁護士が、デリーで英語落語 ── 白井紀充さんゲスト①

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内藤健司

メインMC

纐纈智英

MC

白井紀充

ゲスト

今回から5回にわたって、TMI総合法律事務所の白井紀充弁護士をお迎えします。初回は白井さんの人柄から。2026年2月、白井さんはインド・デリーで初めての海外公演として英語落語を演じ、会場を大爆笑させました。スコットランドの大学で心理学を学び、パナソニックの法務部で働きながら司法試験に合格し、インドに3年駐在した弁護士が、なぜ落語を始めたのか。王道から少しだけ外すという、白井さんの進路の選び方を聞きました。

このエピソードで話していること

  • 白井さんは愛知県生まれ。県立高校を卒業するまで飛行機に乗ったこともなかったが、海外へ行きたい思いが強くなり、片道切符でイギリスへ渡った。スコットランドのセント・アンドリュース大学で認知心理学を専攻し、人がどう記憶するかを研究した。裁判で「そのネクタイの色を覚えていますか」と聞かれて答えられなくても、その人の記憶がすべて嘘とは限らない。この研究から法律に関心を持った
  • 帰国して法科大学院へ進んだ。4年間日本を離れていた白井さんは漢字が読めず、教科書に振り仮名を振っていたところ、のちに妻となる同級生から留学生だと思われた。司法試験に一度落ち、パナソニックの法務部に入社。働きながら朝マックを食べて択一試験の勉強を続け、合格した。妻も弁護士で、インドの案件を多く手がけている
  • 英語落語は、ニューヨークのブロードウェイでロングラン公演をしている落語家、桂三輝(かつら・さんしゃいん)さんとの縁から始まった。インド工科大学ボンベイ校のスタートアップのピッチコンテストに審査員として一緒に行った際、キャンパスで始めた落語に学生が集まり、大爆笑になった。感銘を受けた白井さんは一門に加わり、英語で落語を演じている
  • 落語の題材のうち、江戸時代の長屋は説明が難しい。一方で、少し間抜けな人やケチな人の話は、インドでもアメリカでも日本でも同じように笑いが起きる。人が生きていて楽しい、悲しいと感じることは国を問わず共通していて、インド人と日本人のギャップは実はそれほど大きくないと白井さんは考えている。名前の「のりみつ」を英語の「ノーリミッツ」に重ね、40歳を過ぎてから自分の名前を好きになった話も
  • 進路の選び方は「王道から少しだけ外す」。マイナー競技のほうが代表選手になりやすいように、弁護士に海外、愛知県という地方、落語を掛け合わせた結果、白井さんはほかにいない存在になれた。外しすぎると需要がなくなるので、少しずつずらすのが白井さんのやり方。インドに3年駐在して、幸せのハードルが下がり、日々に感謝できるようになったとも話す。次回からは、法律家の視点で見たインドを掘り下げる

こんな方におすすめ

  • インドとの取引や進出を考えていて、現地の法務に詳しい専門家の話を聞きたい
  • 王道の進路を進むか、少し外すかで迷っている
  • 英語落語や、日本の文化を海外へ伝える取り組みに関心がある
  • 異なる文化の相手と信頼関係を築く方法を知りたい

このエピソードからわかるQ&A

白井紀充さんは、どんな弁護士ですか?

TMI総合法律事務所の名古屋オフィスでパートナーを務める弁護士です。インドに3年間駐在した経験を持ち、内藤健司さんが「インドに強い弁護士」として番組に招きました。今回から5回にわたり、法律家の視点から見たインドを語っていただきます。

なぜ弁護士が英語落語をしているのですか?

ニューヨークのブロードウェイで公演している落語家、桂三輝さんとの縁がきっかけです。インド工科大学ボンベイ校のピッチコンテストに一緒に行った際、キャンパスで始めた落語に学生が集まり、大爆笑になりました。その光景に感銘を受けた白井さんは一門に加わり、2026年2月にはインド・デリーで初めての海外公演を行っています。

落語の笑いは、インドでも通じるのですか?

白井さんの実感では、通じるそうです。江戸時代の長屋のように説明の難しい題材もありますが、少し間抜けな人やケチな人の話では、インドでもアメリカでも日本でも笑いが起きます。人が生きていて楽しい、悲しいと感じることは国を問わず共通で、インド人と日本人のギャップは実はそれほど大きくないと白井さんは話しました。

心理学を学んだ白井さんが、法律の道に進んだ理由は何ですか?

白井さんはスコットランドのセント・アンドリュース大学で、人がどう記憶するかを研究する認知心理学を学んでいました。法律に関心を持ったきっかけは、裁判の証言と記憶の関係への興味と、指導教授の妻が弁護士だったことです。ちょうど日本で法科大学院の制度が始まる時期で、白井さんは帰国して法律を学び始めたといいます。

「王道から少しだけ外す」とは、どういう考え方ですか?

人気の競技より、マイナー競技のほうが代表選手になりやすい、という発想です。白井さんは、弁護士に海外、愛知県という地方、落語を少しずつ掛け合わせた結果、ほかにいない存在になれたと話します。外しすぎると需要がなくなるので、少しずつずらすことを白井さんは大切にしているそうです。

ゲスト

白井紀充

TMI総合法律事務所 名古屋オフィス パートナー弁護士

https://www.tmi.gr.jp/people/n-shirai.html

愛知県出身。英国セント・アンドリュース大学、慶應義塾大学法科大学院を卒業後、パナソニック株式会社での勤務を経て弁護士に。2014年から約3年間インドに駐在し、ムンバイやグルガオンの法律事務所・会計事務所で勤務。インドの法律だけでなく、現地のビジネスや文化、人々の考え方を肌で学んだ。
帰国後も一貫してインドに関わり、日系企業のインド進出から、M&A・合弁(JV)、労務、コンプライアンス、紛争解決まで、幅広いインド法務を手掛ける。現在はTMI総合法律事務所名古屋オフィスを拠点に、頻繁にインドへ足を運びながら、日本とインド双方の視点を持つ弁護士として、日印ビジネスのさらなる発展のため奔走している。
インドとの付き合いは10年以上。「法律」だけでは語れないインドビジネスの面白さや難しさ、そして急速に変化するインドの今を、現場で見続けてきた一人でもある。
プライベートでは、英語落語にも挑戦中。ビジネスだけでなく、笑いを通じても日本とインドをつなぐ「日印の架け橋」を目指して活動している。

メインMC

内藤健司

みなりパートナーズ株式会社 代表取締役

https://minari-partners.co.jp/

アイシン(旧アイシン精機)で13年間、製造業の調達業務に従事。うちインド駐在4年を含む現場経験を持つ。その後KPMGコンサルティングでシニアマネージャーとして5年間を経て、2025年に独立。現在はサプライチェーン戦略・調達コスト削減・インド北部における業務支援を専門とする。インド企業・インド人との直接的なパイプを持ち、日本人ネットワーク経由ではない現場のリアルを知り尽くした実践者。美術学生サポート財団 理事長。著書に『それでもWin-Winなコンサル転職』。

MC

纐纈智英

アストライド-Astride- 代表

「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。

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