#27 一斉メール送信の落とし穴 ── 特定電子メール法で押さえる同意と記録
硯里宏幸
株式会社アスターリンク 代表
メインMC
纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
MC
メルマガや広告メールを送るとき、知らないうちに法律違反になっていないでしょうか。今回はITパスポートにも登場する「特定電子メール法」を取り上げ、広告宣伝メールの基本ルールを整理します。事前に同意を得る「オプトイン」、配信停止に応じる「オプトアウト」、そして見落としがちな「同意した記録の保存義務」。購入や契約を促すメールは特定商取引法の対象になること、取引先や名刺交換した相手への送信は例外として認められること、BCCで一斉送信する際の注意点まで。硯里さんが、事業者が押さえておくべきメール送信のルールをやさしく整理します。
このエピソードで話していること
- ITパスポート学習サイト「資格王」を運営する中で、事業者が知っておくべき用語として登場するのが特定電子メール法
- 特定電子メール法は広告・宣伝を目的としたメールの送信ルール。基本は「オプトイン」=あらかじめ同意を得た相手にだけ送ってよい
- 広告宣伝の線引き。サービス提供上の連絡は対象外だが、リリースや販売の告知は該当。購入・契約を促すメールは特定商取引法のより厳しい対象になる
- オプトアウト(配信停止の権利)と表示義務(氏名・住所・電話・配信停止方法)、そして見落としがちな「同意を得た記録の保存義務」
- 例外として取引先や名刺交換した相手への送信はOK(購入・契約を促す内容はNG)。配信スタンドを使わずBCCで一斉送信する場合も配信停止の案内は必須
こんな方におすすめ
- メルマガや広告メールを配信している、またはこれから始めたい事業者
- 問い合わせフォームでの同意の取り方や記録の残し方に不安がある方
- BCCで一斉送信していて、このやり方でよいのか気になっている方
- オプトインとオプトアウトの違いを正しく理解しておきたい方
- ITパスポートの学習内容を実際の事業運用に結びつけたい方
このエピソードからわかるQ&A
特定電子メール法とはどんな法律ですか?
広告や宣伝を目的とした電子メール(特定電子メール)の送信ルールを定めた法律です。もともとは迷惑メールを取り締まる趣旨で作られ、出回った名簿などへの無差別な一斉送信を抑制します。メルマガや広告メールを送る事業者は、このルールを守らないと違反になる可能性があります。
オプトインとオプトアウトの違いは何ですか?
オプトインは「あらかじめ受信者の同意を得た相手にだけ広告宣伝メールを送ってよい」というルールです。オプトアウトはその逆で、受信者から配信停止を求められたら以後は送ってはいけない、という権利です。広告メールには配信停止の方法を必ず案内する必要があります。
取引先や名刺交換した相手になら、広告メールを送ってもよいのですか?
広告宣伝の範囲であれば、取引関係にある相手や、名刺にメールアドレスが記載されている相手への送信は例外として認められています。ただし、購入や契約を直接促す内容が入ると特定商取引法の対象となり、より厳しい制約がかかるため注意が必要です。
受信者の同意さえ得ていれば、それで十分ですか?
同意を得るだけでなく「いつ同意を得たか」の記録を保存する義務があります。記録が残っていないと、実際に許可を得ていても違反と判断されかねません。問い合わせフォームで個人情報保護方針への同意とセットで広告配信の同意を取り、その記録を残しておくと安全です。
BCCで一斉送信するのは違法ですか?
BCCでの一斉送信そのものが直ちに違法になるわけではありません。ただし送信者情報や配信停止の方法を記載していなかったり、同意の記録がなかったりすると違反のリスクがあります。配信スタンドを使えば配信停止リンクが自動で付きますが、BCCで送る場合も「配信停止はこちら」といった案内を必ず添えてください。
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硯里宏幸
株式会社アスターリンク 代表
名古屋工業大学大学院 情報工学専攻 修了。新卒で富士通(現・富士通株式会社)に入社し、SEとして堅実なシステム開発・プロジェクトマネジメントに従事。その後、メガベンチャーのエイチームへ転職。Webエンジニアとして「ナビクル」等のバックエンド刷新を担当する傍ら、SEOの才能が開花。激戦ジャンルで検索1位を獲得し、コンテンツマーケティング部を統括する。2019年に独立。「Webは作品ではなく資産」をモットーに、エンジニアリングとマーケティングを掛け合わせた実践的なWeb集客コンサルティングを行う。
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纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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