HomePodcast Programデザイン審美眼#22 整っているとは美しいということ|法則性が経営者にもたらす視点
デザイン審美眼 2026.05.28 14分38秒

#22 整っているとは美しいということ|法則性が経営者にもたらす視点

的場仁利

Mat N. Studio代表

メインMC

纐纈智英

アストライド-Astride- 代表

MC

今日のテーマは「整っているとは美しいということ|法則性が経営者にもたらす視点」です。人はバラバラな世界の中に法則を見つけた瞬間に「美しい」と感じる性質を持っています。リピートパターンやシンメトリー、グラデーション、そしてロゴや雑誌のレイアウトに隠された配置や間隔の法則。デザインも経営も、複雑な情報を整理して秩序を与える仕事だと言えます。ディズニーランドの掃除に見る理念の力にも触れながら、内側に潜む秩序としての美しさを、的場さんが語ります。

このエピソードで話していること

  • 人はバラバラな世界に法則を見つけた瞬間に美を感じる
  • リピートパターンやシンメトリー、グラデーションが美しい理由
  • デザインは複雑な情報を整理して法則性を与える仕事
  • ロゴや雑誌に隠れた配置・間隔・太さの法則
  • 「コンセプト」を添えるとデザインの評価軸が共有できる
  • ディズニーランドの掃除に見る理念という法則の力
  • 美しさは内側に潜む秩序の現れである

こんな方におすすめ

  • 自社の制作物やブランドを「整える」軸を持ちたい経営者
  • デザインを評価する時の言葉を増やしたい方
  • 組織運営と美しさのつながりに関心がある方
  • 派手なデザインだけが正解ではないと感じている方
  • 理念を見える形で社内外に伝えたい経営者

このエピソードからわかるQ&A

今回のテーマ「美は法則性の発見である」とはどういう意味ですか?

人間は、バラバラで無秩序に見える世界の中にある一定のルールや法則を見つけた瞬間に「心地よい」「美しい」と感じる性質を持っています。リピートパターン、シンメトリー、グラデーションといった視覚要素はもちろん、優れたロゴや雑誌のレイアウトに隠れた配置・間隔・太さの法則もすべて同じ原理で美しさを生み出しているという考え方です。

デザインを評価する時、経営者は何を見ればよいですか?

配置の法則、間隔の法則、太さの法則など、デザイン全体に一貫した秩序やルールがあるかを見ていただくと良いです。乱雑な配置は美しさにつながりません。あわせて「なぜこのデザインにしたのか」というコンセプトを必ず説明してもらうこと。背景がわかれば好き嫌いの議論にならず、評価の軸が共有できます。

デザイナーにデザインを依頼する時のコツはありますか?

評価のポイントとなる範囲をあらかじめ指定してあげると、デザイナーは安心して提案できます。「この理念を表したい」「この層に届けたい」など、判断の枠を伝えてください。逆にデザイナー側も、提出時には「これはこういう理由で作りました」というコンセプトを添えることで、感覚的な好き嫌いの議論から脱却できます。

法則性は組織運営にも関係するのですか?

現場で起きている多様な活動の背景に、一貫した経営理念という「法則」が見える時、その会社は外から見て「整っている」「美しい」と感じられます。ディズニーランドの掃除基準が「赤ちゃんがハイハイできるくらい」という有名な逸話のように、理念が現場の行動として表れている組織は、お客様にとっても美しく映ります。

日本らしい美しさと派手なデザインはどう使い分ければいいですか?

日本の伝統色は淡い色が中心で、過度な装飾は本来好まれません。一方で、経営者個人が金ピカやキラキラを好む場合もありますが、それが顧客の感性や自社の理念と合っているかは別の判断です。派手さは判断基準のひとつに過ぎず、最終的には「自社が大切にしている法則・秩序と一致しているか」で選ぶことが重要です。

メインMC

的場仁利

Mat N. Studio代表

https://japan-designers.jp/profile/1453/

タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。

MC

纐纈智英

アストライド-Astride- 代表

「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。

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