#28 なぜ高級ブランドの広告は余白だらけなのか ── 削ぎ落とす経営判断
的場仁利
Mat N. Studio代表
メインMC
纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
MC
広告やチラシに、つい情報を詰め込みたくなる──そんな経験はありませんか。今回のテーマは「余白と間(ま)」。情報を敷き詰める「足し算の美学」に対し、そぎ落として魅せる日本的な「引き算の美学」を的場さんが読み解きます。雑誌の表紙やるるぶ、ルイ・ヴィトンやシャネルの広告を例に、余白を生むのは実は「何を捨てるか」という経営判断であること、そして余白の説得力は素材そのものの質に支えられていること。デザインを確かな判断軸として捉え直す一話です。
このエピソードで話していること
- 中部デザイン協会・理事デビューと、話題のフォント「どんどこゴシック」をあえて使った理由
- 情報を詰め込む「足し算の美学」と、そぎ落とす日本的な「引き算の美学」
- 雑誌の表紙とるるぶ──メリハリで成立する“考え抜かれた情報密度”という中間解
- ルイ・ヴィトンやシャネルの広告はなぜ余白だらけ?削ぎ落としは「経営判断」である
- 余白は素材の質で決まる/間はグルーブ感/営業資料は詰め込んでいい(主役はトーク)
こんな方におすすめ
- 広告やチラシ、資料の「余白」の意味を知りたい経営者・担当者
- 情報を詰め込みがちで、デザインが散らかると感じている方
- 高級ブランドの広告表現の裏にある判断を知りたい方
- 営業資料とポスターの作り分けに悩んでいる方
- デザインを「経営判断」として捉え直したい方
このエピソードからわかるQ&A
このエピソードのテーマは何ですか?
デザインにおける「余白と間(ま)」がテーマです。情報を詰め込む足し算の美学と、そぎ落とす引き算の美学を対比し、雑誌の表紙や高級ブランドの広告を例に、余白を生む判断と経営との関わりを語ります。
「足し算の美学」と「引き算の美学」とは何ですか?
情報を隙間なく詰め込んでいく西洋的なレイアウトを「足し算の美学」、要素をそぎ落として余白を生かす日本的な表現を「引き算の美学」と呼んでいます。どちらが良いかではなく、目的に応じた使い分けが大切です。
なぜ高級ブランドの広告は余白が多いのですか?
商品や情報を「載せたい」という欲望をあえて抑え、ロゴや一点の要素だけを大きく見せることでブランドの世界観を伝えているからです。その削ぎ落としは、何を見せ何を捨てるかを決める「経営判断」でもあります。
余白のあるデザインにするための前提は何ですか?
要素が少ないほど一つひとつの質が問われるため、写真・フォント・構図といった素材そのものの完成度が前提になります。素材が伴わないまま余白だけを真似ても、洗練された表現にはなりません。
営業資料も余白を意識して作るべきですか?
営業資料はむしろ詰め込んでよい領域です。指し示しながら説明する「機能」を持つため、トークで触れる情報は資料上にあった方が親切です。ポスターと営業資料では目的が異なるので、作り分けが重要になります。
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的場仁利
Mat N. Studio代表
https://japan-designers.jp/profile/1453/
タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。
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纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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