#27 ロゴは命がけの宣言 ── 家紋と紋章に学ぶブランドの旗印
的場仁利
Mat N. Studio代表
メインMC
纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
MC
ロゴやマークを新しくするとき、つい今の流行や目新しさに目を奪われていないでしょうか。今回はシンボルとロゴを取り上げ、その本質を歴史からたどります。ルーツは中世ヨーロッパの紋章や日本の家紋。もともとは戦場で「我々は何者か」を示す旗印でした。だからロゴは命がけの宣言であり、流行ではなく企業の理念を映すべきもの。コカ・コーラとペプシの対比、見直しは10年ごとという目安、変えるべきタイミング、デザイナーへの依頼の仕方、そして商標登録の戦略まで。的場さんが、経営者がロゴと向き合うための視点を語ります。
このエピソードで話していること
- ロゴ刷新でつい流行や目新しさに目を奪われがち。だがロゴのルーツは中世ヨーロッパのギルドのマークや王侯貴族の紋章、日本の家紋にある
- 紋章や家紋のもとをたどると戦場の「旗印」。敵味方を識別し自分の立ち位置を示すもので、だからロゴは「命がけの宣言」だと言える
- 現代のロゴも「我々は何者か」「顧客とどんな約束を交わすか」を象徴する旗。流行より理念が軸(コカ・コーラ=伝統/ペプシ=革新の対比)
- 見直しの目安は10年ごと。変える判断軸は事業内容・事業形態や顧客の変化。再認知コストを踏まえ慎重に
- 依頼はまず社長が企業理念を語ること。他社ロゴを柔らかい/硬いでマッピングし方向性を比較。商標登録はした方が安心だが、あえて登録しない戦略も合理的
こんな方におすすめ
- ロゴやシンボルマークのリニューアルを検討している経営者
- 流行に流されず、理念に根ざしたブランドづくりをしたい方
- ロゴを「いつ・なぜ変えるべきか」の判断基準を知りたい方
- デザイナーへのロゴ発注の進め方やコツを知りたい方
- 商標登録をすべきかどうか迷っている方
このエピソードからわかるQ&A
なぜロゴを「流行で変えるべきでない」のですか?
ロゴのルーツは中世ヨーロッパの紋章や日本の家紋にあり、もともとは戦場で自分の立ち位置を示す「旗印」でした。現代のロゴも、市場で「我々は何者か」「顧客とどんな約束を交わすか」を象徴する旗です。流行や目新しさに合わせて変えると企業の理念という本質が薄れてしまうため、まず理念を軸にすることが大切です。
ロゴを変えるべきタイミングはいつですか?
広告・デザイン業界では「10年ごとに見直す」のが一つの目安とされています。見直した結果、あえて変えないという判断も正解です。実際に変えるかどうかは、事業内容や事業形態が変わったか、対象とする顧客が変わったかといった本質的な変化があるかどうかで判断するとよいでしょう。
ロゴを変えるときの注意点は何ですか?
ロゴを変えると、お客様に再び認知してもらう手間とコストが発生します。色やフォント、シンボルが変わりすぎると、ゼロから覚え直してもらうことになりかねません。たとえば印刷会社が事業の変化に合わせて社名から「印刷」を外すように、現在の業態と合わなくなった部分を見極めて慎重に変えることが大切です。
ロゴはデザイナーにどう依頼すればよいですか?
まずは社長自身が企業理念をしっかり語り、それを聞いてもらうことが最重要です。そのうえで、他社のロゴを「柔らかい/硬い」などの軸でマッピングし、自社の現在地とこれから向かいたい方向を共有すると方向性が定まります。流行を取り入れたいのか、理念を深く表現したいのかによって、相性のよいデザイナーを選ぶことも大切です。
ロゴは商標登録しておくべきですか?
原則として登録しておく方が安心ですが、必須ではありません。登録には8〜10か月ほどかかるため、たくさんの商品を次々に開発する企業などでは、あえて登録せず「売れたものだけ後から考える」「真似されても割り切る」という戦略を取ることもあります。自社の事業スタイルに合わせて判断するとよいでしょう。
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メインMC
的場仁利
Mat N. Studio代表
https://japan-designers.jp/profile/1453/
タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。
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纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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