#32 その「脱WordPress」、誰が保守するんですか? ── サイト基盤の選定基準は“扱える人材”にある
硯里宏幸
メインMC
纐纈智英
MC
今日のテーマは「WordPressという基盤を使うのか、使わないのか」です。制作のデファクトスタンダードとして20年。セキュリティや重さを理由に「脱WordPress」を勧める提案も増えましたが、硯里さんが投げかけるのは「その構成を扱える人材が社内に何人いますか」という問いです。静的配信の構成は確かに堅牢でも担い手はエンジニア寄りになり、独自フレームワークで作られたサイトは次のリニューアルで資産を活かせません。基盤選定を技術の新しさではなく「誰が保守し、どう乗り換えるか」から考える回です。
このエピソードで話していること
- WordPressは2000年代半ばから20年続くデファクトスタンダードのCMS。商用も個人も無償で使えてカスタマイズ性も高い。一方でセキュリティや重さの批判があり、利用シェアの大きさゆえに攻撃の標的にもなりやすい
- Cloudflareで静的配信という代替案は堅牢だが「それを扱える人材が社内や地域に何人いるか」。エンジニア寄りの単価になり、デザインやマーケティングの視点が抜け落ちやすい
- 独自フレームワークで作られたサイトは、リニューアル時に相手の仕組みを全部読み解かないと手が入らず予算が合わない。ベンダーロックインを避け、資産を積み上げ直せる基盤かで選ぶ
- 格安制作でよくあるテンプレート購入型は保守が重い。あらゆるケースに対応するため1,000〜2,000行で済む処理が2万行に膨れ、表示速度・バグ・アップデート追従で不利になる
- ただしWordPressが最適解でないケースもある。大量のデータ処理や業務システム(在庫管理・会計管理)は不向き。自社を表現するホームページなら、万人が保守できる基盤のほうが単価も乗り換えも有利
こんな方におすすめ
- 「脱WordPress」や静的サイトの提案を受けて、判断に迷っている経営者
- ホームページのリニューアルを控えていて、基盤の選び方を知りたい
- 格安のテンプレート型サイト制作を検討している
- 制作会社への依存(ベンダーロックイン)を避けたい
- 社内にシステム部門がなく、更新と保守を任せられる体制を考えたい
このエピソードからわかるQ&A
Webマーケティング特捜部 #32のテーマは何ですか?
ホームページの基盤としてWordPressを使うのか、使わないのかというテーマです。20年続くデファクトスタンダードであるWordPressのメリットと批判を整理しながら、「その構成を扱える人材が社内にいるか」「次のリニューアルで資産を活かせるか」という観点から、基盤選定の考え方を扱っています。
WordPressはなぜセキュリティ面で批判されるのですか?
ログインやプラグインなどプログラム的な要素が多く、柔軟にできる分だけ攻撃されやすいポイントを持つためです。加えて利用シェアが大きいため、ひとつ突破する手段が見つかると多くのサイトに使えてしまい、悪意あるユーザーに狙われやすくなります。更新の放置や、セキュリティ的に不安なプラグインの導入が突破口になります。
Cloudflareなどで静的サイトにすればいいのでしょうか?
セキュリティは確かに堅くなりますが、それを扱える人材が社内や地域に何人いるかを考える必要があります。エンジニア寄りの人材になるため単価も上がり、デザインやマーケティングの視点が抜け落ちやすくなります。社内にシステム部門がない中堅・中小企業では、かえって苦労することがあります。
ベンダーロックインとは、どういうことですか?
制作会社独自のフレームワークで作られたサイトは、リニューアル時にその会社の仕組みを全部読み解かないと手が入らず、予算が合わなくなることです。WordPressであればデータの持ち方が共通なので、デザインを変えても既存の資産を活かして発展させられます。次を作るときに、より良いものにするための備えでもあります。
WordPressが向かないケースはありますか?
大量のデータをさばく必要がある場合や、在庫管理・会計管理のような業務システムには向きません。大量アクセスはCDNなどで対応できますが、データベース側の処理が重い用途では別の選択肢が適しています。一般的な「自社を表現するホームページ」という文脈であれば、WordPressで事足りることが多いです。
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メインMC
硯里宏幸
株式会社アスターリンク 代表
名古屋工業大学大学院 情報工学専攻 修了。新卒で富士通(現・富士通株式会社)に入社し、SEとして堅実なシステム開発・プロジェクトマネジメントに従事。その後、メガベンチャーのエイチームへ転職。Webエンジニアとして「ナビクル」等のバックエンド刷新を担当する傍ら、SEOの才能が開花。激戦ジャンルで検索1位を獲得し、コンテンツマーケティング部を統括する。2019年に独立。「Webは作品ではなく資産」をモットーに、エンジニアリングとマーケティングを掛け合わせた実践的なWeb集客コンサルティングを行う。
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纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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