HomePodcast ProgramWebマーケティング特捜部#35 AIで100記事書けます、の落とし穴 ── 1位を分けるのは読み応え
Webマーケティング特捜部 2026.08.27 15分59秒

#35 AIで100記事書けます、の落とし穴 ── 1位を分けるのは読み応え

⁠硯里宏幸

メインMC

纐纈智英

MC

今日のテーマは「AIが作るSEO記事」です。今回は纐纈から硯里宏幸さんに聞く回。AIが自動で動いて記事を100本作れる、SEOもこれでバッチリだ——そんな広告をSNSで見かけます。硯里さんの答えは「目的に沿っていればAIの記事でいい」。ただしSEOを目的にするなら、まだ人にしか埋められない部分が残っています。キーワード選定、その会社にしかない知見、そして読み応え。AI記事だから上位を取れないのではなく、AI記事ならすべて上位を取れるわけでもない、という話です。

このエピソードで話していること

  • AIが作る記事を良しとするか、けしからんとするか。そこには二つの宗派がある。硯里宏幸さんの立場は「目的に沿っていればAIの記事でいい」。もともとプログラマーで徹底的に楽をしたい人なので、AIで全部生成した記事が全部上位に行くなら自分も使いたい。ただしSEOを目的にしたときには、AIだけではまだ早い。AIの記事だから上位が取れないということはないが、AIの記事ならすべからく上位が取れるかというと、そこではない
  • 人が時間をかけるべきはキーワード選定。「クレジットカードとは」で検索する人はまだ仕組みを知らない段階で、申し込みまでは遠い。一方「クレジットカード おすすめ」で検索する人は、いままさに契約したくてどれがいいか教えてほしい状態にある。どちらの言葉で上位を取りにいくかで、集客につながるかどうかが大きく変わる
  • 文末表現やてにをはの差は、順位にはあまり効かない。LLMはてにをはを削ぎ落として学習し、前後の係り受けの順番で評価している部分もあるため、である調かですます調かといった表現の差をロボットは見ていない。ただし1位・2位・3位を争う段階になると人が読む領域になり、鼻につく文章構造だと離脱率が上がる。同じ内容なら、滞在時間やクリック率で差がついてくる
  • 文章より先にバレるのは画像。Geminiのナノバナナやクロードが作ったイラストは、いかにもAIという見た目でパッと気づかれてしまう。よく見る女性の画像がまた出てきた、と思われた時点で読み手は離れる。1位で表示されたあとにがっかりされないよう、コンテンツ以上に画像を工夫したほうがいい
  • 見直すときの視点は、目的があるか、そのための検索キーワードが選定されているか、そして独自のノウハウ・知見・こだわりが入っているか。一般論ならAIで解決できるが、たとえば桑名で地震に強い家を探したい人は、AIまとめの記事より、桑名で愚直に地震対策をしている工務店のブログを読みたい。読み応えは文章の上手い下手ではなく、悩みの解像度と、経営者の思いが伝わるかどうか。そこが揃えば書き方は問わない

こんな方におすすめ

  • AIで記事を量産する仕組みを導入しようか迷っている経営者・Web担当者
  • 記事は増えているのに、問い合わせにつながっていないと感じている
  • 「SEOはもう終わる」という海外のニュースを読んで不安になっている
  • 自社ブログを見直したいが、どこをチェックすればいいか分からない
  • AIで生成した画像を、そのまま自社サイトに使っている

このエピソードからわかるQ&A

AIが書いた記事でもSEOで上位を取れますか?

取れる場合もあります。文脈によってはAIの記事も評価されており、AIで書いたから上位に行けないということはありません。ただしAIで書けばすべて上位を取れるわけでもない、というのがこのエピソードでの硯里宏幸さんの見立てです。目的に沿っているかどうかが分かれ目になります。

AI記事を作るとき、人が時間をかけるべきなのはどこですか?

キーワード選定です。「クレジットカードとは」で検索する人はまだ仕組みを調べている段階で申し込みまでは遠く、「クレジットカード おすすめ」で検索する人は今まさに契約先を決めたい状態です。どの言葉で上位を取りにいくかで、集客につながるかどうかが大きく変わります。

「である調」と「ですます調」の違いは検索順位に影響しますか?

順位そのものにはあまり影響しません。LLMはてにをはを削ぎ落として学習し、前後の係り受けで評価している部分もあるためです。ただし1位・2位・3位を争う段階では人が読むことになり、鼻につく文章だと離脱率が上がるため、滞在時間やクリック率を通じて差が出てきます。

AIで生成した画像を記事に使っても問題ありませんか?

読み手にはすぐ気づかれます。よく見る顔立ちの女性の画像やAIらしいイラストが出てくると、それだけでコンテンツもAIだろうと判断され、離脱につながります。文章より画像のほうが早くバレるため、コンテンツ以上に工夫したほうがよい、というのがこのエピソードの指摘です。

自社の記事を見直すとき、何をチェックすればいいですか?

目的があるか、その目的に沿ったキーワードが選ばれているか、そして自社の経験・専門性・知見といった独自の要素が入っているかの3点です。一般論だけならAIで足りますが、たとえば桑名で地震に強い家を探している人は、まとめ記事より地元で地震対策に取り組む工務店のブログを読みたいと考えます。

メインMC

⁠硯里宏幸

株式会社アスターリンク 代表

https://www.aster-link.co.jp/

名古屋工業大学大学院 情報工学専攻 修了。新卒で富士通(現・富士通株式会社)に入社し、SEとして堅実なシステム開発・プロジェクトマネジメントに従事。その後、メガベンチャーのエイチームへ転職。Webエンジニアとして「ナビクル」等のバックエンド刷新を担当する傍ら、SEOの才能が開花。激戦ジャンルで検索1位を獲得し、コンテンツマーケティング部を統括する。2019年に独立。「Webは作品ではなく資産」をモットーに、エンジニアリングとマーケティングを掛け合わせた実践的なWeb集客コンサルティングを行う。

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纐纈智英

アストライド-Astride- 代表

「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。

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