HomePodcast ProgramWebマーケティング特捜部#37 「地図が読めなくなる」と言われた頃 ── AI前提で業務を組み直す
Webマーケティング特捜部 2026.09.10 10分59秒

#37 「地図が読めなくなる」と言われた頃 ── AI前提で業務を組み直す

⁠硯里宏幸

メインMC

纐纈智英

MC

今日のテーマは「AI前提で業務を組み直す」です。カーナビが出はじめた頃、こんな細い道を通らせるな、地図が読めなくなる、と批判がありました。いまは誰もナビと言い争いません。硯里宏幸さんは、AIも同じ道をたどると言います。1年前は使う人がまばらだったのに、いまは毎日使っている人が珍しくない。置き換わることを前提に、いまのうちに準備しておく回です。

このエピソードで話していること

  • 今回はホームページやWebマーケティングをいったん脇に置き、日々やっている業務が将来AIに置き換わることを想像して、いまのうちに準備しておきましょうという話。1年前に「1日1回ChatGPTを使った人はいますか」と聞いてもまばらに手が挙がる程度だったのが、いまは会う人に聞くと毎日使っている人が多い。日々の行動習慣に紐づき始めている
  • 硯里宏幸さんが重ねるのはカーナビ。搭載され始めた頃は「こんな細い道を通らせるな」「時間が違うじゃないか」と批判があり、地図が読めなくなる人が増えるとも言われた。それが2000年代半ばにはナビの通りに運転するのが当たり前になり、いまは乗り換えるたびに見方が変わるのが煩わしいからと、Googleのナビやオーディオレス+CarPlayへ移っている。ナビされるのが前提でより快適になっていく。AIも同じ道をたどると想像するなら、いまのタイミングから合わせにいくほど早く進む
  • AI化は難しいだろうと思っていた領域のスペシャリストが、もうAIで実践している場面に出会って驚いたという。例えばSEOの記事。AIが書くと似たり寄ったりになり、読む理由も上位に来る理由もない——それはAIモードが解説すれば済む話だから。それでも上位に来るなら、そこにしかない情報や解決があるということ。表に出てこないところで、それを完全にAIでやっている人がいる
  • 任せられる幅が広がった。テキストを投げてテキストが返るだけだったものが、プログラムを書き、一連の流れとして動かすところまで来ている。まずは騙されたと思って使ってみる。一部だけでも業務に定着すればしめたもので、まったくAIのない業務しかしていないと、ここに入れようという発想をする人もいなければ、それを認める文化も育たない
  • 製造業でも、取り付けられないと思っていた場所にエッジデバイスを設置して情報が取れるようになってきた。生産性や品質の可視化はもちろん、この機械はまったく違うことにも使えるのではないかという化学反応が、違う切り口で自社を見るからこそ生まれる。経営指標の外側にある付加価値の話。硯里さんは電子工作にESP32を勧め(ラズベリーパイはITリテラシーとサーバー運用が必要になる)、自身も特許出願中の試作をAIによって早く回せたと語る

こんな方におすすめ

  • 日々の業務のどこからAIを入れればいいのか、決めかねている経営者
  • 社内にAIを持ち込んでも、それを認める空気が育っていないと感じている
  • AIで書いた記事が検索で評価されるのか、疑問を持っている
  • 製造の現場でデータを取りたいが、後付けでは無理だと思っている
  • 試作やアイデア出しのスピードを、いまより上げたいと考えている

このエピソードからわかるQ&A

AIをどこから業務に入れればいいですか?

まずは騙されたと思って使ってみることです。一部だけでも業務に定着すれば、次はここに入れようという発想のきっかけになります。まったくAIのない業務しかしていないと、入れようと考える人もいなければ、それを認める文化も育ちません。想像どおりにハマる部分もあれば、想像していなかったことができる場合もあります。

AIはこれからどこまで普及すると考えればいいですか?

硯里宏幸はカーナビと同じ道をたどると見ています。搭載され始めた頃は「こんな細い道を通らせるな」「時間が違う」と批判され、地図が読めなくなるとも言われました。それが2000年代半ばにはナビの通りに運転するのが当たり前になり、いまは乗り換えごとに操作が変わるのが煩わしいと、より快適な仕組みへ移っています。

AIが書いたSEO記事は、検索で評価されますか?

AIが書くと似たり寄ったりになり、読む理由も上位に来る理由もありません。解説だけで済むならAIモードが答えてしまうからです。それでも上位に来るなら、そこにしかない情報や解決があるということ。AIを使うことと逆行しかねない点に注意が必要です。

製造業でもAI化は進められますか?

エッジデバイスが増え、取り付けられないと思っていた場所からも情報が取れるようになりました。生産性や品質の可視化にとどまらず、この機械はまったく違うことにも使えるのではないかという発想が、違う切り口で自社を見るからこそ生まれます。経営指標の外側にある付加価値です。

電子工作を始めるなら、何を使えばいいですか?

硯里宏幸はESP32を勧めています。ラズベリーパイはサーバーとして動かす前提になり、ネットワークやポートの設定などITリテラシーが求められます。ESP32は安価で扱いやすく、部品のはんだ付けや回路の組み方もAIが教えてくれます。

メインMC

⁠硯里宏幸

株式会社アスターリンク 代表

https://www.aster-link.co.jp/

名古屋工業大学大学院 情報工学専攻 修了。新卒で富士通(現・富士通株式会社)に入社し、SEとして堅実なシステム開発・プロジェクトマネジメントに従事。その後、メガベンチャーのエイチームへ転職。Webエンジニアとして「ナビクル」等のバックエンド刷新を担当する傍ら、SEOの才能が開花。激戦ジャンルで検索1位を獲得し、コンテンツマーケティング部を統括する。2019年に独立。「Webは作品ではなく資産」をモットーに、エンジニアリングとマーケティングを掛け合わせた実践的なWeb集客コンサルティングを行う。

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纐纈智英

アストライド-Astride- 代表

「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。

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