#42 作る前に、売れるかを確かめる ── リーンスタートアップとMVPの考え方
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硯里宏幸
メインMC
纐纈智英
MC
今日のテーマは「リーンスタートアップ」です。新しい事業のアイデアを思いついたら、売れるかどうかを確かめるのに要る最小限のものだけを作り、早く世に出して検証するという考え方を、硯里宏幸さんが解説しました。硯里さんは、新規事業に取り組む人なら押さえておきたい知識だと話し、リーンスタートアップの本を自分の事業に照らしながら読んでほしいと勧めています。
このエピソードで話していること
- 硯里さんの説明では、リーンスタートアップは、新しい事業やアイデアを証明するのに要る最小限のものを使って早くリリースし、検証する考え方。ChatGPTに尋ねると「事業についての思い込みを、できるだけ小さなコストで実験して確かめる方法」と返ってきた。事業が儲かると考えるときには、なぜ儲かるかという仮説がある。その仮説を確かめるためのプロダクトを作るのが出発点で、マーケティングは需要を確かめる段階で使う手段として登場する
- 最低限のものを作るという考え方を、MVP(Minimum Viable Product、実用最小限の製品)と呼ぶ。言葉だけ聞くと当たり前に思えるが、何を作れば仮説を確かめられるかに工夫が要る。硯里さんが紹介したIBMの例では、音声入力の需要を確かめるため、お客様が話した言葉を人が見えないところでキーボードに打ち込み、コンピューターが文字に起こしているように見せた。使ってもらった結果、需要がないとわかって開発を見送ったと硯里さんは話す
- 靴のネット通販は、履いてみないと買われない、サイズ違いの交換が大変だという理由で、向かないと思われていた。ザッポスは最初に大がかりな販売システムを作らず、たくさんの靴を扱っているように見せて、注文が入ったら自分で靴店へ買いに行って送った。交換やキャンセルも手作業でこなし、オンラインで成り立つと確かめてから事業にした。硯里さんは、何を検証したいのか、そのために何があればよいのかに、アイデアを使い切ってほしいと話す
- 製品を作らずにニーズを測る方法として、ランディングページを1枚作り、広告で集客して問い合わせを待つやり方もある。問い合わせが来たら、事業を考えている側が、製品は準備中だと伝えて意見を聞く。製品のように見せながら準備中だと明かす、その伝え方が難しいと硯里さんは言い、纐纈智英は表示のルールとの兼ね合いも気にかかると応じた
- 言葉にすると当たり前に聞こえるが、最低限のものとは何か、何を仮説とするか、その仮説を確かめる数値(問い合わせの数、売上、短期間に見られた回数など)をどう立てるかに、自分の想像力が問われる。仮説を表に埋めて組み立てる枠組みもある。硯里さんは、ポッドキャストで聞いて終わりにせず、本を読みながら自分の新規事業に照らして考えてほしいと話す。新規事業でWebマーケティングを使う前に押さえたい知識で、もっと早く取り上げたかったテーマだという
こんな方におすすめ
- 新しい事業やサービスのアイデアがあり、どこから確かめればよいか迷っている
- 時間をかけて作り込んだ製品が、思ったほど売れなかった経験がある
- MVPという言葉を聞いたことはあるが、何を作ればよいかわからない
- 広告やランディングページを使って、製品を作る前に需要を確かめたい
- 新規事業の進め方を学べる本を探している
このエピソードからわかるQ&A
リーンスタートアップとは、どんな考え方ですか?
新しい事業やアイデアを思いついたとき、売れるかどうかを確かめるのに要る最小限のものだけを作り、早く世に出して検証する考え方です。硯里宏幸さんは、事業が儲かると考えるときには、なぜ儲かるかという仮説があり、その仮説を確かめるためにプロダクトを作るのだと説明しました。
MVPとは何ですか?
Minimum Viable Productの略で、実用最小限の製品を指します。硯里さんは、言葉だけ聞くと当たり前に思えるものの、何を作れば仮説を確かめられるかに工夫が要ると話しました。硯里さんが紹介した例のように、お客様から見て成り立っていれば、裏側を手作業でこなす形でも検証できます。
靴のネット通販のザッポスは、どうやって需要を確かめたのですか?
最初に大がかりな販売システムを作らず、靴をたくさん扱っているように見せて、注文が入ったら自分で靴店へ買いに行って送りました。交換やキャンセルも手作業でこなし、オンラインで靴の販売が成り立つと確かめてから事業にしています。この例は、エリック・リースの著書『リーン・スタートアップ』にも載っている話です。
製品を作る前に、ニーズを測る方法はありますか?
ランディングページを1枚作り、広告で集客して問い合わせを待つ方法があります。問い合わせが来たら、事業を考えている側が製品は準備中だと伝え、そのうえで意見を聞くやり方です。硯里さんは、製品のように見せながら準備中だと明かす、その伝え方が難しいと話しました。
リーンスタートアップを実践するとき、どこが難しいのですか?
最低限のものとは何か、何を仮説とするか、仮説を確かめる数値(問い合わせの数、売上、短期間に見られた回数など)をどう立てるかです。硯里さんは、言葉の意味を知って終わりにせず、本を読みながら自分の新規事業に照らして考えてほしいと勧めています。
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メインMC
硯里宏幸
株式会社アスターリンク 代表
名古屋工業大学大学院 情報工学専攻 修了。新卒で富士通(現・富士通株式会社)に入社し、SEとして堅実なシステム開発・プロジェクトマネジメントに従事。その後、メガベンチャーのエイチームへ転職。Webエンジニアとして「ナビクル」等のバックエンド刷新を担当する傍ら、SEOの才能が開花。激戦ジャンルで検索1位を獲得し、コンテンツマーケティング部を統括する。2019年に独立。「Webは作品ではなく資産」をモットーに、エンジニアリングとマーケティングを掛け合わせた実践的なWeb集客コンサルティングを行う。
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纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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