番外編#01 企業と都市の美学 ── 妙香園・田中良知さんと探るまちそだての審美眼
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的場仁利
メインMC
纐纈智英
MC
田中良知
ゲスト
デザイン審美眼、初めての公開収録です。2026年9月2日、名古屋・金山のTOUTEN BOOKSTORE 2階で、来場者の方々を前に収録しました。ゲストは、日本茶専門店・株式会社妙香園の代表取締役で、金山駅前まちそだて会の会長を務める田中良知さん。全3回の1回目では、そこに住む人、通う人、通り過ぎる人が主役になって街を育てる「まちそだて」を、田中さんの歩みとともに聞きました。
このエピソードで話していること
- 田中さんは金山地区の沢上で生まれ育ち、会社から収録会場までは歩いて263歩。まちづくりに関わり始めたのは、栄の店がある南大津通商店街で、20代後半に最年少の役員に入ったとき。その後、青年会議所で11年間まちづくりに携わった。2013年の熱田神宮創祀1900年が伊勢神宮・出雲大社の遷宮と重なり、全国ニュースに熱田が出なかったときの虚無感から、地元の企業・大学・NPOと「あつた宮宿会」を立ち上げた
- 「まちそだて」という会の名前は、立ち上げに関わった東京の先生の考え方から採った。先生の整理では、まちづくりは大企業や行政が建物を建てて街を変えていくこと。住む人、通う人、通り過ぎる人が中心になる金山駅前まちそだて会は、人とソフトの部分で街を育てると決めた
- 会は3年計画で始めた。1年目に組織を作り、2年目に小さくても全員で達成感を味わい、3年目に財政を含めた地盤を固める。2年目の「金山エンタメ音楽祭」では、初めてステージに立った高校生の親御さんが、涙ながらに田中さんへお礼を伝えに来た。いまは学生や若手の挑戦を支える活動と、金山の情報や見どころを発信する活動を2本の柱にしている。アイデアソンからは学園祭や移動式DJブースの企画も生まれた
- 金山駅周辺は、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋が入るビル、名古屋都市センター、アスナル金山、市民会館まで、多くが名古屋市の土地。毎日47万人が通るターミナル駅で、行政がこれだけの土地を持つ場所はほかにないと田中さんは言う。南口は熱田区、北口は中区と行政区が分かれ、商店街の組織も別々だったが、いまは南北が一緒にお祭りを主催するほど行き来が増えた
- 明治に名古屋市へ編入される際、熱田町議会は編入案を全会一致で否決した。編入が決まった後も、臨時議会ですべての町名に「熱田」を冠し、名前を残した。会として大切にしたいのは、このエリアを知る、好きになる、誇りに思う、の3段階。市民会館の建て替えやアスナル金山の再整備に向けて、思いを口に出す人を増やしたいと田中さんは語る。「バッターボックスに入って、バットを振ってほしい」
こんな方におすすめ
- 自社の商いと地域の活動を、どう両立させるか考えている経営者
- 「まちそだて」という言葉に込められた考え方を知りたい
- 金山や熱田の歴史と、これからの再整備の動きに関心がある
- 商店街や地域の団体で、立場の違う人をまとめる役割を担っている
- 公開収録の雰囲気を、音声で味わってみたい
このエピソードからわかるQ&A
「まちそだて」とは、どういう考え方ですか?
金山駅前まちそだて会の名前は、会の立ち上げに関わった先生の考え方から採られました。先生の整理では、まちづくりは大企業や行政が建物を建てて街を変えていくこと、という位置づけです。住む人、通う人、通り過ぎる人が中心の会なので、人とソフトの部分で街を育てていく意味を込めて「まちそだて」と名付けたと田中良知さんは話しています。
金山駅前まちそだて会は、どんな活動をしていますか?
会は3年計画で始まり、2年目に「金山エンタメ音楽祭」を開いて、金山で演奏するストリートミュージシャンにステージを用意しました。いまは、学生や若手の挑戦を支える活動と、金山の情報や見どころを発信する活動の2本が柱です。アイデアソンから生まれた学園祭や移動式DJブースの企画にも、会として取り組んでいます。
田中さんがまちづくりに関わるようになったきっかけは何ですか?
栄の店がある南大津通商店街で、20代後半に最年少の役員として迎えられたことです。その後、田中さんは青年会議所で11年間まちづくりに携わりました。2013年、熱田神宮の創祀1900年が伊勢神宮と出雲大社の遷宮と重なり、全国ニュースで熱田が取り上げられなかった出来事が、「あつた宮宿会」を立ち上げる転機になったと田中さんは振り返ります。
金山という場所には、どんな特徴がありますか?
金山駅周辺の多くの土地は、名古屋市が持っていると田中さんは言います。名古屋都市センター、アスナル金山、市民会館もその一部です。毎日47万人が通るターミナル駅で行政がこれだけの土地を持つ場所は、全国でもほかにないと田中さんは話しました。一方で、南口が熱田区、北口が中区と行政区が分かれ、商店街どうしの行き来をどう増やすかが課題でした。
公開収録は、どこで行われましたか?
2026年9月2日、名古屋・金山の沢上にある書店、TOUTEN BOOKSTOREの2階ギャラリー・カフェスペースで収録しました。「デザイン審美眼Café」と題し、来場者の方々の前で3回分を収録しています。今回はその1回目です。次回も田中良知さんをお迎えします。
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ゲスト
田中良知
株式会社妙香園 代表取締役
1998年、家業である日本茶専門店「株式会社妙香園」に入社。2020年、創業105年目を迎える年に代表取締役に就任。伝統とは挑戦の連続を持って創るものと考え、暖簾にあぐらをかくことなく新たな取り組みをし続ける。また、名古屋青年会議所での活動をきっかけに、まちづくり活動にも積極的に参画し、2014年、あつた宮宿会チャーターメンバーで副会長(現在は相談役)。2021年、「金山駅前まちそだて会」が発足し、初代会長を務める。毎日、数十万人が乗降する金山駅のポテンシャルを活かし、金山駅前地域を名古屋の玄関口とし、様々な魅力を発信することで「交通拠点」から「交流拠点」へと進化させる活動をしている。
メインMC
的場仁利
Mat N. Studio代表
https://japan-designers.jp/profile/1453/
タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。
MC
纐纈智英
アストライド-Astride- 代表
「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。
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私たちアストライドは、経営者のインタビュー映像の制作に圧倒的な強みを持っています。
課題や要件が明確でなくても問題ございませんので、お気軽にご相談ください。
アストライドは、代表・纐纈が200社以上の経営者インタビューで培ってきたノウハウと対話力を軸に、BtoBマーケティングの視点からクライアント様それぞれのステージに合わせた各種クリエイティブをご提案・制作します。

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